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「名誉毀損事件」原告の告訴理由とは

【PJ 2005年10月29日】− 阪神球団関係者らの名誉を記者・渡辺直子が棄損した事件の初公判が17日に行われた。そもそも、この事件は平成15年2月、阪神球団の顧問弁護士が、記者と出版社社長を刑事告訴したことから端を発する事件である。阪神球団の顧問弁護士による告訴理由については、起訴による証拠開示請求により、記者ははじめてその内容を知ることができた。

阪神球団顧問弁護士による記者らへの告訴の理由
 被告訴人松岡は、自身が代表取締役を務める株式会社鹿砦社のホームページに、掲載される鹿砦社通信2002年4月10日号において、「娘さんら遺族は、私たち版元の反対を押し切って、事件に関与していると思われる関係者に対する実名表記にこだわった。出版や報道の世界では、犯人と決まっていない段階で実名表記することは、いわば“掟破り”ではあろうが、警察も頼りにならず、検察審査会が『不起訴不当』との決定をしたにもかかわらず、逆転不起訴となり、ここに至っては、訴訟やいかなるリアクションを恐れず事態の打開を図るという遺族側の強い意志に、私たちもあえて容認した」と記載するとおり、被告訴人直子が出版界の良識からして、個人の人権を侵害する誹謗中傷行為を敢行するものであることを十分に認識しながら、被告訴人直子と共謀の上、「タイガースの闇」の出版に踏み切ったものである。

 「タイガースの闇」第13ページ、「本を出版しようと話が決まったのは、昨年夏のこと。さっそく、自分なりに執筆にとりかかったのですが、思うように筆はすすみませんでした。自分で書けたと思いきや「もう少し・・・」と、何度も書き直しを命ぜられ、やっと完成したのがこの本です」と記載されるとおり、当該文書の内容自体、担当者である被告訴人松岡が、その具体的内容及び表現を検討し、文書の書き直しを指示している経緯が明らかであり、被告訴人直子が「タイガースの闇」の執筆に際し示した妄想の積み重ねが全く合理的根拠を欠く事実を知りながら、あえて、告訴人個人に対する不当な人権侵害を行うことを決意しているものである。

 鹿砦社通信2002年7月9日号において、被告訴人松岡が「タイガースの闇」を出版した経緯につき、「『この事件の裏にはドス黒い闇がある』」という、信念ある出版人としての確信である」等と、その確信犯的な説明を行っているが、告訴人に対する被告訴人直子の誹謗中傷が全く根拠のない妄想に基づくことを知りながら、個人の人格及びその家族に対する甚だしい侮辱行為を容認した点で、全くその主観的意図を正当化できるものではない。そして、被告人直子の名誉毀損行為を煽り立てる被告訴人松岡の意図は、スキャンダル大戦争第3号第70ページにおいて、被告訴人直子が「その松岡社長のご配慮により、この度、父の死にまつわる裁判闘争のレポートを、本誌『スキャンダル大戦争』に掲載してくださることになりました」と明記してあるとおり、告訴人の名誉を毀損する行為を拡大せんとの確信犯的な目的及び意欲を継続的に有するものである。

 被告訴人松岡が、代表取締役を務める株式会社鹿砦社は、鹿砦社通信1999年9月20日号に記載されるとおり、従前より、他人の名誉やプライバシーを違法に侵害する所謂暴露本を数多く出版してきたことで、多くの訴訟提起がなされてきた会社であり、かつ、本件「スキャンダル大戦争3号」末尾、編集後記において、「ひょっとしたら訴訟沙汰になるかもしれませんが、もしそうなれば、最高裁まで争ったジャニーズ裁判はじめ、全ての訴訟が終結したことでもあるし、私たちは堂々と歴史的な裁判闘争をやる決意です」等と、裁判沙汰になることを待ち望むかのように公言している会社であり、前掲の被告訴人直子のホームページと自身のホームページとの間で、リンクを張って名誉毀損の拡大を図っている。「タイガースの闇」だけでなく、本件「スキャンダル大戦争第3号」においてまで、被告訴人直子の妄想にのみ基づいて、告訴人も含めた実名記載を容認した点に関しては、告訴人及びその家族の苦しみを考えれば、出版人としての確信等、全く理由にならないことは言うまでもない。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 新納 直子【 兵庫県 】
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