ファッションのカジュアルブームが続く中、「きちんとしたオフィスコーデがわからなくなってきた」「毎日、会社に着て行く服に悩んでしまう」という働く女性が増えてきています。

そんなお仕事スタイルの悩みを、パーソナルスタイリストのみなみ佳菜さんが解決!自分らしく、心地よく働ける好感度の高いビジネスファッションを伝授する短期連載第2弾。今回は、オフィスコーディネートの「きちんと」の主役となるジャケットについて紹介していきます。〜第1弾の記事はコチラ〜

第1回はリクルートスーツについて。新卒の就職活動前、面接用にと、誰しも1着はリクルートスーツを購入したのではないでしょうか。そして、これを最初のオフィススーツにした、あるいは今もしているという人も多いと思います。しかし就活の時に買ったスーツを着ると、なぜか就活生っぽく見えてしまう……。その理由にも迫ります!

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フレッシャーズにアドバイス!就活スーツの“就活生っぽさ”を払拭するには?

ここ数年、女性のリクルートスーツは黒無地が一般的となってきました。一説には、スーツ専門店の旗振りがあったとも言われていて、今や、リクルートスーツの9割が無地ともいわれています。女性の黒無地スーツは、男性のブラックフォーマルと同様の正統とされていますし、慶事にも使えます。葬儀はブラックフォーマルですが、お通夜等急な喪の席でしたら失礼になりませんから、社会人として1着はもっていたいもの。ですから、黒無地スーツを就職活動のタイミングで購入するのは、アリだと思います。

しかし、右に倣えで購入した黒無地スーツを、リクルート活動のときと同じコーディネートで通勤に使うというのはいただけません。そのまま着ていると、社会人としての自覚はどうなんだ、と疑われてしまうこともあります。まずは、就活用に購入した黒無地のスーツから、“就活性っぽさ”を払拭する必要があります。

そのためにいちばん簡単で確実な方法は、「スーツに合わせるトップスを変える」ことです。

就職活動時は、スーツの中にコットンの白シャツを着ていた人が多かったと思います。これをポリエステル100%の白ブラウスに変えましょう。インナーが柔らかい素材感になるだけで、女性らしさが出て、就活生から本当の社会人へ、という進化が見た目に現れます。また、「スーツに着られている感」も払拭できますよ。

白ブラウスを2枚買うなら、ピュア白とオフホワイトを一枚づつがいいでしょう。どちらも会社員として必須の清潔感を与えますが、加えて、ピュア白は真面目さや信頼感、オフホワイトは優しさや女性らしさというイメージとなります。アピールしたいイメージによって着わけることができます。ちなみに袖丈は、年間を通して使える七分袖がおすすめです。

ブラウスは襟のないものでもOKです。むしろ襟がないほうが、胸元にヌケができてエレガント。あまり大胆な露出はオフィスには合いませんから、試着してみて、鏡の前でまっすぐに立ったとき、鎖骨が見えるか見えないかくらいの開きがいいでしょう。

また、小ぶりなチャームのネックレスをつけるのもおすすめです。アクセサリーも就活にはつけませんね。それをプラスするだけで、就活生ではないんだな、ということがひと目でわかります。

インナーを襟無しにすると、就活っぽさは軽減されますよ〜。

ジャケットとボトムの単品使いも活用しよう

黒無地スーツは、ホテルや結婚披露宴式場のスタッフの制服になることからもわかるように、保守的で控えめな印象があります。同時に、シャープでモードというイメージも。だからこそ、サービス業の裏方スタッフの制服になるのですが、一般企業の会社員が通勤着として日常的に着るにはちょっと地味な上、必要以上に堅さが出る(または威圧感が出る?)、ということがわかると思います。

そこで、ジャケットとボトム、それぞれを単品使いすることも覚えておきましょう。本来、スーツはスーツとして着用するのがビジネスファッションのルールですが、無地のスーツは単品使いが許されています。これを利用しましょう。一気にコーディネートのバリエーションが増える事に驚くでしょう。

就活スーツのボトムは、膝丈ほどのタイトスカートとパンツが一般的ですね。ブラウスにカーディガン、ハイゲージのVネックニットを合わせてもいいですね。

ボトムが黒ですから、トップスのブラウスは無地でなく、柄でもいいですよ。小花や小さなドット、ストライプなどがオフィスにマッチする柄といえます。また、ジャケットだけを使う場合も、ジャケットのインナーを無地にすれば、柄スカートを合わせても問題ありません。もちろん、膝丈や膝下丈程度のオフィスワンピースにジャケットを羽織ってもいいでしょう。

ジャケットの寿命は約5年、アラサーは就活スーツの手放し時

では、就活スーツはいつまで使えるのでしょうか。

実は、ジャケットの寿命は5年ほどと考えられています。ベーシックでシンプルなアイテムほど、「時代感」が如実にデザインに投影されるためです。ジャケットでも8年経つと、前身ごろの断裁の深さや肩幅の作り方、身幅などの仕立てがかなり変わってきます。今は、第一ボタンがみぞおちくらいの位置にあるジャケットが旬のデザイン。ボリューム袖のブラウスがはやっていることもあって、袖が太めに作られているものも増えています。

肘がでてきてしまった、脇がちょっと破れてきた、アイロンがけのテカリがでてきたなど、ダメージがでてきたら「社会人の身だしなみ」の観点でマイナス。買い替えの時期といえますが、それほど傷みなどがない場合にも、アラサーになったら就活スーツは手放し時と考えてみてください。

みなみ佳菜さんと最新著書『朝1分で服が決まる4つの法則』

みなみ佳菜●パーソナルスタイリスト
大学卒業後、米アウトドアブランド「Eddie Bauer Japan」に入社。個人販売成績全国首位を獲得し、最年少店長に。MAX&Co.ではブランドマネジャーを務め、2007年にファッションレスキュー入社。10年に独立し、スタイリングオフィス「KOROR(コロール)」を主宰する。店舗を含めてこれまで7000人以上のスタイリングを手がける。テレビ、雑誌、新聞、ウェブなど各メディアで活躍。『朝1分で服が決まる4つの法則』(小学館)が好評発売中。この度、みなみ佳菜ディレクションのお仕事服ブランド「Canau(叶う)」 が6月末より発売開始予定 。

ジャケットは写真のホワイトの他、ネイビー、ライトグレー、ライトベージュの4色(1万9000円税別) ブラウスはペールグリーン、ピンク、ホワイト(9800円税別)パンツはネイビー、ブラック、カーキ等(1万2000円) スカート、カーディガン等合計6アイテムで展開予定。 ※詳しくはhttp://kana-minami.com//にて近日中に発表予定

「朝1分で服が決まる4つの法則」(小学館)