このみずみずしさ!
 - (C) 「詩季織々」フィルムパートナーズ

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 大ヒット映画『君の名は。』などで知られるアニメーション制作会社「コミックス・ウェーブ・フィルム」による最新作『詩季織々』(今夏公開)の声優が発表され、安元洋貴、寿美菜子、白石晴香らが参加することが明らかになった。

 北京、広州、上海の中国3都市を舞台とする同作は、忘れがたい大切な思い出を胸に大人になった若者たちを主人公に、過去と現在を交錯させて描く青春アンソロジー。アニメ初挑戦のイシャオシン、CGチーフとして新海誠作品を支え続けてきた竹内良貴、『秒速5センチメートル』で新海監督に憧れを抱いたリ・ハオリンが監督を務め、中国で生活の基本とされる「衣食住行」が3つの短編で表現される。

 食がテーマの「陽だまりの朝食」で主人公の青年時代を演じたのは、キャリアをスタートしたばかりの坂泰斗。衣をテーマに姉妹の絆を描く「小さなファッションショー」では、モデルの姉・イリン役を女優や歌手としても活躍する寿、妹役を白石(「ゴールデンカムイ」)、そして姉のマネージャー役を安元(「弱虫ペダル」)が担当。また、住をテーマに淡い初恋を描く「上海恋」では主人公を大塚剛央、初恋相手を長谷川育美が演じる。

 寿は「私が演じさせてもらったイリンは、強気で本当に真っ直ぐな人。日常から荒ぶったテンションが欲しいとディレクションをいただき、パワフルに演じさせてもらいました」とコメント。そのマネージャー役の安元は「キャラクターとしてはとても濃い人物でしたが、何故か爽やかでもありました。そんなバランスのキャラクターが生き生きできるステキな空間を楽しんでください。僕個人は、収録後、姉に会いたくなり、妹がほしくなりました(笑)」と振り返った。

 あわせて公開された場面写真では、表情豊かな登場人物たちの姿や、ツヤ感や温かみが感じられる食べ物、そして光が印象的に用いられた情景を見ることができる。日本とは少し異なる中国の風俗や文化が情緒たっぷりに、細部に至るまでのこだわりで表現。背景美術に定評のある同スタジオだが、繊細なディテール描写にも期待が高まる。(編集部・大内啓輔)