親戚も友人も、YouTuber活動を応援してくれている

近年、小中学生の憧れの職業としてYouTuberが挙げられることが多くなりましたが、一方でまだまだ否定的な風潮もあります。ポッキーさん自身は、職業としてのゲーム実況、それに対する世間の目をどう捉えていますか?
ゲーム実況に関しては、自分の動画を通じてそのゲームを初めて知る人がいるということ、それからときどきゲーム会社でアプリを制作されている方から感謝されることがあるのが、自分の中ですごく大きいですね。
PVや登録者数といった「数字」ではなく、感謝の「声」がモチベーションになっている?
自分がやっていることが、誰かを楽しませているということに加えて、社会で少しでも役に立って感謝されることなんだなと。僕のほうがゲーム会社さんに感謝してますけど(笑)。
普通の会社でも、営業マンが特定の品物やサービスを売り込んだり、宣伝したりしているわけで、そういう意味では、ポッキーさんがやられているゲーム実況は、クリエイティブかつ自由な発想に富んだ営業宣伝活動ともいえると思います。
こちらは好きなゲームをやっているんですが、そういう評価をいただけるのはうれしいです。
とはいえ、YouTuberは世間ではまだ、さまざまな意見がある激しい仕事かと思います。親戚から「いつまでそんなことやってるんだ?」と言われたり、会社勤めをしている友人からやっかみ半分に「お前はゲームやってりゃいいんだから気楽だな」と言われたり…イヤな思いをされることはありませんでしたか?
不思議なことに、それがないんですよね。親戚も否定的なことを言う人はいなくて、わりと応援してくれるし。友達も逆に喜んで「じゃあ、お前ん家に遊びに行くわ!」って。リア友で動画に出演してくれるヤツもいるし。そういう意味で、恵まれていると思います。
めんどくさい上司にあれこれ指図されることもない行きたくない職場の飲み会に参加したり、通勤ラッシュの満員電車に乗ったりすることもないですよね。そういう意味でストレスを感じることは…。
そういうストレスはあんまりないですね。自分が面白いと思うゲームを楽しんでプレイして、それを動画にしているので。
企業に勤めるサラリーマンがうらやましいと感じることはないですか?
うーん、やっぱり安定ですかねぇ…? 僕らは動画配信からPVに応じてお金をいただいていますが、もしもこの先、何かが起きたら…というのは考えなくはないですけど。あとは…あ、逆に会社の飲み会とか行ってみたいですね(笑)。そういうのに行ったことがないので。
仕事帰りに居酒屋に入って、「とりあえず生で」と注文して、おしぼりで顔を拭いて、酔いが入った先輩社員から説教を食らったり…。
興味はありますね(笑)。周りの友達とかが会社で働き始めたりしたら、一緒に飲みに行ったりもしてみたいです。

いきなり「動画一本で生きていく」はオススメしない

改めて、いま「YouTuberになりたい!」と思っている若者にメッセージを送るなら?
たとえ動画クリエイターで成功しなくても、ほかにできることがある状態を確保するのは大事なことだと思います。僕自身、学校にはきちんと行っていましたから。そのうえで、学校卒業までに「このまま行ける」という確信を持てるかどうかですね。
芽が出ないうちから退路を断つのではなく…。
そこでなかなかうまくいかなくても、次の道だったり、ほかにやることがあるというのが大事です。少なくとも、いきなり「動画一本で生きてやる!」というのはオススメしないです(笑)。
ご両親は当初、進学せずにYouTuberになることに反対だったそうですが、どのように説得を?
うちの場合、親にはそもそも何も言ってなかったんですよ。「じつは僕、ゲーム実況者をやってるんだ」ということさえも。
その状況で「僕、じつはゲーム実況者なんだ。将来はこれで生きていくよ」と宣言を? ご両親はたいそう驚かれたかと…。
僕の場合は、UUUM(※ポッキーさんのマネジメントを担当する事務所。HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんらも所属)の人が家に来てくれたのが大きかったですね。最初、UUUMのスカウトがあって、東京に行ったんですけど…。
「こういうオファーが届いているから、ちょっと東京に行ってくる」と? それも親としてはものすごく不安だったかと…(苦笑)。
そのときは「おいおい! 大丈夫なの?」って感じでした(笑)。ただ、事務所の方がちゃんと家まで足を運んでくださり、きちんと話をしてくれたので、それからは大丈夫なんだなって。

視聴者に近い“感性”をいつまで持ち続けられるか

そのときYouTuberになっていなかったら、いまごろサラリーマンとして生活していたと思いますか?
そうですね、わりと当たり前にサラリーマンになって、そういう生活を送っていたんじゃないかと思いますね。ただ、YouTubeがあったから今の自分がいるのかなと思います。
そういう安定した生活以上に魅力的な存在に出会ってしまった?
そうですね。ただ、結果的にどっちが正しかったかは…正直わかりませんけどね。
もしも、ゲーム会社から社員になって、ゲーム実況者として働いてほしいというオファーが届いたら?
そうですねぇ…ゲームは大好きなので、その会社の一員になれるということに対しては、テンションが上がるしワクワクしますけど…。
YouTuberでいることへのプライドや特別な思いがある?
社員になってしまうと、他社のゲームをやった場合やりにくくなるかなと…。何よりもほかから「これをやって」と言われてプレイするのは、僕の中では違うかな…と。あくまで、自分が選んでプレイするのが自分のスタイルだと思っています。
社命として「このゲームを売り出すために実況してくれ」と言われるのは…。
ちょっと違うと思いますし、それは動画としても、僕が楽しんでないことは、視聴者もすぐにわかると思います。自分が楽しんで、やりたいゲームをやるのが一番いいのかなと。
YouTuberに対する否定的な声として、「いまだけの仕事」「若い子たちが勢いでやっているだけ」という意見も聞かれます。この先、ゲーム実況者として年齢を重ねていくことに不安はないですか?
海外のゲーム実況者を見ると、わりと年齢が上の方も多いんですよ。そういう意味で、年齢を重ねること自体に不安はないんです。ただ視聴者、とくに若い子たちが楽しんでくれるゲームをずっと選び続けることができるのか?という不安はあります。そこは怖いですね。
年齢というよりも「感性」の部分ですね?
そうです。僕がどんなに「このゲームは面白い!」と思っても、視聴者がついてこなかったら、しょうがないですから。さっきのゲーム会社の話と同じで、そこで若い層に合わせてプレイしても、自分が楽しんでないことはすぐにバレてしまいますよね。
いつかその感性がズレてしまうのではないか、という漠然とした恐怖が?
いまは自分が面白いと感じたものを、同じように面白いと感じてもらえているんですけど、その感性をいつまで持ち続けられるのかは重要な部分だなと思っています!
ポッキー
年齢非公表。ゲーム実況者。人気タイトルからインディーズゲームまで幅広いジャンルのゲームをプレイしている。ゲームのほか、定期的に実写動画や料理動画、生放送も投稿している。

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、ポッキーさんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2018年5月1日(火)12:00〜5月7日(月)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/5月8日(火)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから5月8日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき5月11日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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