画像提供:ベニガシラ(@poppoyakiya)さん

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死を司るとされる「死神」が自殺寸前の社会人の命を助け、人生を説く漫画がTwitterに投稿され、共感や称賛の声が多数寄せられている。

漫画では、冒頭から仕事で疲れ切った社会人2年目の女性が飛び込み自殺を図る。しかしその瞬間、「命を粗末にしてはいけません!」と腕を掴まれる。自殺を止めたのは、命を奪うはずの死神だった。死神にもかかわらず自殺を止めた理由を聞くと、女性の魂はまだ若く、ワインと同じで「魂は長く研鑚され熟成されてこそ価値が出ます」と答えた。

それでは激務に耐え、上司に耐え毎日頑張ってきたのに無価値のようだと訴える女性に死神は、「人間は毎日頑張ってはダメなんですよ」「人生はマラソンです。日々の生活では5割の力でいいんです」と説く。そして、頑張りは耐えることに使うのではなく、「魂が輝ける場所を探すこと そのために頑張りなさい」と諭して姿を消した。しかし、死神の支援はこれで終わりではなく始まり。最後のコマでは、転職サイトの使い方をアドバイスするなどアフターケアも完璧にこなしている。

魂を醸成するために世話を焼く死神のキャラクターにTwitterでは、「天使みたいな死神」「惚れてまう」「うちの前にも現れろw」「こんな死神に迎えに来てほしい」といった称賛の声が殺到。また、「なんかすごく気が楽になる言葉でした」「なんか頑張れる気してきた」「こんな上司がほしい」「夫が今まさにこんな感じ」といった声も寄せられ、大きな反響となっている。

作者のベニガシラさんはこの漫画について、「死神が魂を刈る農夫という側面があるらしいので、人間を導き、魂を育てるこの死神も満更間違いではないのか」と解説している。これまでにもベニガシラさんは、仕事をテーマにした漫画をTwitterに投稿。ゲームなどに登場するラスボス「魔王」がブラック企業の社長になったらどうなるかを描いた漫画も大きな話題になっていた。