『源氏物語』から知る、男の本音。 今も同じ? 妻となる女性に求めるもの!

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光源氏だって、ただの男!?

古典の名作『源氏物語』は、実は現代にも通じる恋のバイブル。光源氏が、悪友の頭中将達と女性の品評をする「雨夜の品定め」は、女性誌の企画にありがちな、男性陣による覆面座談会みたいなもの。勝手なことばかり言っていますが、彼らの言い分も聞いてみましょう。

01. 何だか上から目線
「一家の主婦にする人を選ぶのには、ぜひ備えさせねばならぬ資格がいろいろと幾つも必要なのです」

02. 妻は教育するもの…?
「世間の多数の男も、いろいろな女の関係を作るのが趣味ではなくても、生涯の妻を捜す心で、できるなら一所懸命になって自分で妻の教育のやり直しをしたりなどする必要のない女はないかとだれも思うのでしょう」

03. よくいる、こういう男!
「なよなよとしていて優し味のある女だと思うと、あまりに柔順すぎたりして、またそれが才気を見せれば多情でないかと不安になります」

04. 理解のある妻って?
「妻に必要な資格は家庭を預かることですから、文学趣味とかおもしろい才気などはなくてもいいようなものですが、まじめ一方で、なりふりもかまわないで、額髪をうるさがって耳の後ろへはさんでばかりいる、ただ物質的な世話だけを一所懸命にやいてくれる、そんなのではね。お勤めに出れば出る、帰れば帰るで、役所のこと、友人や先輩のことなどで話したいことがたくさんあるんですから、それは他人には言えません。理解のある妻に話さないではつまりません」

05. 妻の積極性は大事らしい
「遊戯も風流も主婦としてすることも自発的には何もできない、教えられただけの芸を見せるにすぎないような女に、妻としての信頼を持つことはできません。ですからそんなのもまただめです。平生はしっくりといかぬ夫婦仲で、淡い憎しみも持たれる女で、何かの場合によい妻であることが痛感されるのもあります」

06. 少しの欠点はよしとする
「ですからもう階級も何も言いません。きりょうもどうでもいいとします。片よった性質でさえなければ、まじめで素直な人を妻にすべきだと思います。その上に少し見識でもあれば、満足して少しの欠点はあってもよいことにするのですね。安心のできる点が多ければ、趣味の教育などはあとからできるものですよ」

07. いいところを足して悪いところを引いて…
「何人かの女からよいところを取って、悪いところの省かれたような、そんな女はどこにもあるものですか。吉祥天女を恋人にしようと思うと、それでは仏法くさくなって困るということになるだろうからしかたがない」

 

現代人とはちょっと異なる平安男子。でも、本音では変わっていない部分もあるかも?あなたの彼、思い人はどうでしょう?

 

出典:青空文庫『源氏物語 帚木』(紫式部 與謝野晶子訳)
ライター:沢田聡子