年相応の髪へ

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薄毛や抜け毛に悩んでいる方に、カウンセリングで内容をお伺いすると、たいていの人は薄くなる前に戻りたいとおっしゃいます。

ここでよく考えてみましょう。薄毛になる前とは何年前のことなのでしょうか?

人は年齢を重ねます。ケアを始めても日に日に年齢を重ねて体は衰えていきます。
成長期が終わるのは20歳前後で、その後はゆっくりと衰えていきます。

体が衰えていくのに、髪の毛だけは昔のようになりたいと考える人が多いのです。

60歳の人が20歳のころの髪の毛に戻ることはできるの?

ここで質問です。「60歳の人が20歳のころの髪の毛に戻るでしょうか?」とお聞きすると、すべての人が「そんなの無理でしょう」と答えられます。

こんな極端な事例なら理解できますが、薄毛になりはじめてから1年か2年しか経過していないと、簡単に戻せるのではないか?と考える人が多いのです。

髪の毛は生え替わりながら成長しなくなっていくので、薄毛になりはじめたよりも前から、水面下では2年〜3年の年月を経て薄毛が進行していた可能性が高いです。

ということは、フサフサに毛があったときから薄毛になり、薄毛ケアが終わるころまでには、4年〜8年経過するのです。

誰でも老化していくもの

「透けている部分が隠れるようになる」なら分かりますが、「フサフサだったころの髪の毛に戻る」ことは正直厳しいです。

体が若返るなら分からないではありませんが、誰でも老化していくのですから、年齢を重ねると骨格や髪の生え方も変わります。

細胞の生まれ替わりも穏やかになっていきますから、年齢を重ねれば重ねるほど維持出来る本数は減っていくものなのです。

目標は年齢相応の髪の毛を維持すること

薄毛になるということではなく、誰でも年齢相応の髪の毛の量と形があるので、それを目標にすることが大切です。
1年2年と今の髪の現状維持を続けるなら、それも喜びのひとつです。

「今ある髪の毛を無くさないこと」

「年齢相応の髪の毛を自覚すること」

「同窓会に出たら髪の毛が多い部類に入ること」を目標にして頂きたいと思います。