恋愛メンタルアドバイザーの沙木貴咲です。不倫は成就率がとても低い恋。彼の言葉を信じていたら、年だけ取っちゃった……とならないよう、本気度はキチンと見極めるべき! そして「もうムリ」と思ったら、やめどきは自分で決めたほうが良いですよ。

文・沙木貴咲

彼の本音……知ってる?

恋愛メンタルアドバイザーの沙木貴咲です。不倫の成就率は5%と言う専門家もいるくらい、既婚者との恋は実らないものです。もし、「やめたい」と思いながらもズルズル不倫を続けているなら、“不倫をやめる理由” を自分で見つけたほうが良いかもしれません。

不倫する既婚男性はみんな、彼女に「夫婦関係が終わっている」「妻には不満がある」と話すものです。けれど、本当に妻と具体的な離婚話をする人は、ほとんどいません。男性の多くが、離婚する気もなく不倫していると言っていいでしょう。

既婚男性が言う家庭の愚痴は、不倫女性を安心させるための常套句。本音ではないことが多いんです。だからもし、彼が「妻とは別れるから待って」と言いつつも、まったく離婚が進まないようなら、それはズルい言いわけでしかないはず。

「いつまで待てばいいの?」「離婚の話はどのくらいまで進んでいるの?」遠慮しないでズバリ訊いてみてください。それも、繰り返し何度も質問するんです。曖昧なことを言うだけであれば、彼は妻と別れる気がない証拠。いらだって逆ギレする場合も、あなたを本気で愛していないとわかります。

「好き」より「苦しい」が大きくなる時

不倫は堂々と公言できない秘密の恋。基本的に我慢が多く、自尊心を低めてしまうことも多いでしょう。土日は家族サービスのために会えない。連絡もできない。デートは自分の家ばかり。外を一緒に歩いても手を繋げない……など、苦しくなる要素がたくさんあるはず。そのため、もし好きという気持ちより苦しさのほうが大きくなるなら、それは心が限界を迎えたと判断するべき。ストレートに、「私はアナタの何なの?」と彼に質問してみては?

彼の “一番” になれない不倫を続けても、つらくなるだけです。卑屈になったり、自信を失ったりと、良いことなんてありません。彼を問い詰めて、納得できる答えが返ってこないなら、彼はそのレベルの男だったという意味。諦める決心がつくんじゃないでしょうか?

どんな恋にどれだけの時間を費やすか?

……結局のところ、『どんな恋にどれだけの時間を費やすか?』なんです。女性が最高に魅力的で、自分本位に恋ができる期間は、実はそれほど長くありません。一番輝いている時期に良い恋愛をすることが、将来的に考えても幸せでしょう。

20代の貴重な時間を成就の見込みがない不倫に費やすのは、もったいないと思いませんか? 既婚の彼との関係がダラダラ続き、やっと別れたのが33歳だと、新しい恋はなかなかつかめないはず。気づけば同年代の友達がみんな結婚していて、「婚活しなくちゃ!」と焦るかもしれません。好きという気持ちだけで不倫にのめりこむ前に、今しかない貴重な時間を誰にどう費やすのが最善か……よく考えたなら、答えは自然と出るはずです。

不倫が成就するパターン

パーセンテージは低いですが、成就する不倫ももちろんあります。たとえば、彼と妻との間にすでに具体的な離婚話が始まっているとか、何年も別居しているなど。夫婦が離婚に向かってもう動いているなら、彼との結婚はあり得るかもしれません。協議や裁判が行われていようと、別れるのは時間の問題でしょう。

また、不倫が原因で離婚が成立する場合、彼が妻の求める慰謝料を支払えるかどうかもポイントになります。夫婦の資産だけでなく、彼が個人の資産を別に持っている場合、金銭的な解決が可能になるはずです。家庭のある男性と付き合うことになった時、彼の本気度と離婚の意志は必ず確認するべき! 自分の心とその後の人生を守るためにも、冷静に自分主体で考えると良いですよ。

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