男性が転職サイト上でA社とやり取りしていたメール画面のスクリーンショット(画像は使用許諾を頂いて掲載しています)

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転職サイトを使ってある企業とやり取りしていた男性が、途中で選考辞退を申し出たところ、その企業から恨み節のような返信が届いたとして、ツイッターで衝撃をもって伝えられた。

男性はJ-CASTニュースの取材に応じ、「このような事を言われたのはここだけです」と驚きを隠さなかった。

「ご活躍を心よりお祈り申し上げます」に続いて...

東京都在住の20代男性は2018年4月19日、「諸事情で某社の選考辞退したら返信が来たんだけど最後の一文見て『あ、ここ辞めといて正解だったな』って確信したわ」とツイッターに投稿した。

辞退したその企業から届いたというメール画面のスクリーンショットをアップしており、そこには「株式会社Aです。この度の選考ご辞退の旨、承りました。誠に残念ではございますが、B様の転職活動のご成功とその後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。」(実際はAとBの箇所は、投稿にあたって黒塗りで伏せられている)という文面に続いて、こんな一文がある。

「が、いい加減な気持ちでの応募は、迷惑をかけるだけですよ」

投稿はたちまち注目され、23日昼までに4万リツイート、5万3000「いいね」を集めている。男性は続く投稿で、「いい加減な気持ちで応募したと決めつけるような物言いには正直少しイラっとしましたね」と静かに怒りを表していた。

リプライには、「断る方が悪い」という趣旨の投稿も一部見られるが、大半は「迷惑ではないと思うよ」「会社に都合悪ければ落としてくる癖に、辞退したら文句言われるとは」など、男性に同情的だ。

J-CASTニュースが男性を取材したところ、このメールに至るまでの経緯を明かした。A社はIT系企業で、連絡し始めたきっかけは4月中旬、「転職支援サイト『エン転職』でスカウトが届いたのでそれに応募したのがメッセージのやり取りの始まりです」という。「スカウト」は、あらかじめ転職希望者がサイトに登録したプロフィールを企業が見て、条件にマッチした人材へ、採用に関するメールを送れる仕組みだ。

「この週末は、天気がよさそうですね」

これ以降の両者のやり取りはこんな具合。A社が男性に「書類選考」する旨を伝えると、翌日には「面談」したいとの連絡が来た。その後、面接日程を調整し、男性が本社を訪問することで合意した。A社は「お気軽な気持ちでお越しください」といった言葉をかけ、面接前日にも「この週末は、天気がよさそうですね」などとして、リマインドの連絡を男性に送った。

しかし、ここで男性は面接を断り、理解を求めながら選考を辞退する旨を伝えた。すると、上記の「迷惑をかけるだけですよ」とのメールが送られてきた。採用段階としては、募集の要項に「面接1回」と書かれていたことから、「恐らくこれが1次面接にして最終面接だったのだと思います」と推測している。

男性は取材に、「他の会社から内定を頂いたので辞退することになりました」と、転職先が決まったのが面接を断った理由だと明かす。辞退の旨を伝えた際、メールには「諸般の事情により」とだけ書いていた。「面接前日での辞退だったのでそう(編注:迷惑をかけると)判断されたのかもしれませんが、『諸般の事情』の内容を具体的に知りもしないで そう決め付ける採用担当の見方にはすごく疑問に感じました」と首を傾げる。「他にも幾つか会社の選考を辞退しましたが、この様な事を言われたのはここだけです」とのことだった。