張本勲

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 22日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏とゲストコメンテーターの川藤幸三氏がアメリカ・メジャーリーグを蔑むような発言を行い、批判が相次いでいる。

 番組では、メジャーリーグで起きた珍プレーを紹介。1アウト満塁でライトへの犠牲フライを処理する際、送球ミスが相次ぎ全員が帰ってきたプレーや、次のイニング、1アウト1塁2塁で送りバントをした際、投手がホームのベースカバーを忘れ、得点を許すニュースを紹介する。

 張本氏、川藤氏ともこのプレーに喝。そして、川藤氏が「メジャー、メジャーいうけどね、所詮やってるのは人間ですから、この程度なんですよ」と毒舌。関口宏が「張さんと同じだな」というと、川藤氏は

 「ワシも大体そうなんです。日本は日本の野球をやりゃ良いんですよ。たしかにね、アメリカでやりたいって気持ちはわからんでもねえんだけど、まず自国。自国を大事にする選手をね」

と苦言を呈する。

 さらに、併殺打で塁に残った選手がアウトカウントを間違え、ベースを離れアウトになり、トリプルプレーになってしまったプレーを紹介。張本氏は喝を入れたうえで「基本中の基本だよね、リトルリーグでも絶対忘れないから日本の場合は」と苦言。

 そして、「あんまりカッと来たからね、今日何食べてやろうかとか、どこ飲んでやろうかと、次のこと考えてたんじゃないの。だから、アウトカウント忘れてるんですよ。野球のことだけ集中してもらいたいわね」と怒る。

 これを聞いた川藤氏は「最高の世界でやっとんじゃから」と発言すると、関口から「最高は認めてるんですか?」とツッコミが。川藤氏は「いや、認めてるけども」と話すと、張本氏はすかさず「どこが最高の舞台なんだよ、日本が最高の舞台よ、アメリカは広いだけのことで」と怒る。川藤氏は笑いながら、「1人か2人だけの話だ、各チーム」とコメントし、2人でメジャーリーグを下に見るような発言を行った。

 この発言に、メジャーリーグファンが激怒。「メジャーの何を知っているのか」「お前らは日本でしかプレーしたことがないじゃないか」などと、批判の声が噴出。毎度のことではあるが、またも「炎上」に。さらに、阪神ファンを中心に人気の高い川藤氏についても、「日本への愛」という声がある一方で、「世界を知らないやつが言うな」という批判が上がった。

 「張本氏は生粋のメジャーリーグ嫌い。メジャーの選手が凡ミスしたシーンを流せば、批判に回るのは火を見るより明らかです。番組はそれをわかった上であえてそのようなプレーを見せ、批判させている。すべてが意図的な炎上商法と言わざるを得ません。

 批判も結構ですが、メジャー選手の良いプレーも紹介するべきでしょう。それを見て文句を言われても。亡くなった大沢啓二さんなら、『良いプレーも取り上げろ』と苦言を呈すはずです」(テレビ関係者)

 珍プレー批判は結構だが、好プレーも取り上げた上でメジャーリーグという舞台のレベルを判断してもらいたいものだ。