LGのノートPC「LG gram」の過酷なテスト! 塩水や高低温など15のテスト動画を公開した理由とは?

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LGは、ノートPC新モデル「LG gram(エルジー・グラム)」の耐久性テスト動画を、2018年4月18日より公開した。

最近のノートPCのトレンドは、軽量・薄型、2in1などあるが、その中で「耐久性」はビジネス向けでは、特に注目されるようになってきている。

現在のノートPCは、仕事場のデスクワークだけでなく、外出先をはじめとして、国内外の出張などに携帯が必要なツールとなっているからだ。

以前から耐久性や堅牢性を謳うノートPCはあった。
しかし、実際にノートPCの耐久性について。詳しく紹介している製品は少ない。

そういう意味で、今回の「LG gram」の動画公開は、注目に値するアプローチだ。

■もはや拷問か! 過酷なテストを実施
「LG gram」は携帯性に優れたノートPCである。
特長は「軽量・長時間駆動・頑丈」を実現した点だ。

今回は、その中でも、「頑丈」を証明するひとつの試みだ。

「♯15の壁を超える」
をテーマに、15項目の自社テストを実施した動画を、YouTubeにて公開した。

テストの項目を列挙すると、
・塩水
・温度
・液晶加圧
・衝撃
・振動
・キーボード耐久性
・運送時落下
・端子部耐久性
・ヒンジ耐久性
・砂塵
・電磁妨害、
・電磁波比吸収率
・騒音
・低圧(高度)
・落下
と、いずれもノートPCにとっては「拷問」とも言えるほど、過酷なテストの内容である。




LG gram「♯15の壁を超える」耐久性動

ここでは、15の耐久テストの中から、いつくかのテストをピックアップしてお届けしよう。

●塩水
ノートPCをはじめとする電化製品にとって「水」は、厳禁だ。
さらにそれが「塩水」となると、水没や浸水した場合、本体や基板が腐食するなど深刻なダメージを追う。

そんな塩水を本体に24時間噴霧し、さらに24時間乾燥させてから腐食の検査を行っている。
結果は、異常なし。
しかもこれを2回実施しているのだ。




●温度
高温の室内においては、
・電源オフで、33度〜71度に168時間
・電源オンで、32度〜49度に72時間
放置している。
その後「LG gram」を起動しても正常に作動している。

逆に低温の室内においてもテストしている。
・電源オフで、−25度〜−33度に24時間
・電源オンで、−21度〜−32度に24時間
放置している。
その後、「LG gram」を起動しても正常に作動している。


●キーボード耐久性
筆者のように、ノートPCで原稿や文章を書く仕事を生業としている人は、キーボードの耐久性も気になる。
「LG gram」では、キーボード耐久テストで、
・10〜500Hzの振動を3方向で各1時間加え続けている
これも、問題なくクリアしている。





■耐久性テスト動画を公開した理由とは
なぜLGは、ノートPCの耐久性テスト動画を公開したのだろうか?

----今回、耐久性テスト動画を公開した意図をうかがってみた。
『LG gramは、「軽量・長時間駆動・頑丈」を実現することで、モビリティを追求したノートパソコンです。その軽さやコンパクトさから、「プラスチックっぽくて脆そうだ」と思われるお声もあり、カタログや店頭などでは実感しづらい「頑丈さ・耐久性」において、お客様により直感的にご理解いただけるように、本動画を公開いたしました。』

----今までも同様の耐久性テストは実施しているのか?
『LG gramは、今年で、日本発売3年目になります。従来製品においても、「耐久性」の自社試験は行ってまいりましたが、2018年モデルにおいては、米国国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠したテストをクリアしたことで、頑丈さの訴求を行っており、合わせて、それ以外の自社でのテストを公開することで、よりお客様に安心できる製品だとお伝えできると考えております。』

----なぜ、15項目のテストなのか?
『梱包配送時からお客様が外出先で使用されるまでの様々なシーンを想定し、「耐久性」を証明するために必要な試験を実施しております。』

----最後に、読者にお伝えしたいことをうかがってみた。
『LG gramは、バックに入れてもスリムで軽く、バッテリー切れの心配も不要、持ち運ぶ際の耐久性も実証しております。きっと、仕事や勉強の「相棒」になるノートパソコンです。』




現代のノートPCは、毎日のように酷使される道具である。
使い続けていれば、故障や破損なども発生する。
ノートPCのトラブルを体験している人も多い。

ノートPCの堅牢性をスペック表だけではなく、今回の動画公開のように、検査の模様を公開されることは、利用者のとっ製品の堅牢性をチェックする上でもメリットとなるだろう。

またメーカーにとっても、ユーザーの信頼を得るための裏付けともなるだろう。

今後も、こうした耐久性の証明は、是非、公開をしていってほしい。


ITライフハック 関口哲司