4打数2安打と活躍したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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大きな注目を浴びる二刀流・大谷

 開幕から投打で際立った活躍を見せているエンゼルスの二刀流右腕・大谷翔平。メジャー3試合目の登板となった17日(日本時間18日)の本拠地レッドソックス戦では右手中指のマメの影響で2回3失点と初黒星を喫したが、依然として主役級の注目を集めている。20日(同21日)のジャイアンツ戦では今季4度目のマルチ安打をマーク。前日は3三振を喫したが、見事に修正し、4連敗中のエンゼルスの中で気を吐いた。そんな二刀流右腕に対して苦々しい視線を送っているファンがいることを紹介し、「シアトルのファンはエンゼルスのスターの成功に対応することに苦しんでいる」との見出しで伝えていたのがMLB公式サイトだ。

 マリナーズは他の多くの球団とともに大谷争奪戦に参戦。ジェリー・ディポトGMはその受け入れに全力を注いだ。最終候補にも残り、大谷に対してメジャー最高の契約金も用意。しかし、大谷は最終的にエンゼルスを選んだ。

 MLB公式サイトの特集では、エンゼルスの一員としてメジャー挑戦に踏み出した23歳について「ファンタスティックな打者と投手になることは不可能と思われてきただけではない。挑戦すら困難とみなされていた。オオタニは反則だ」と伝えつつ、その活躍によってマリナーズのファンが悔しさを募らせている様子をレポート。「二刀流のスターはマリナーズを選ばなかっただけでなく、最も近い同地区のライバルを選んだ。シアトルは彼を失っただけでなく、彼と年間19試合で相まみえることになった」と伝えた。

 また、特集では「もしも、彼ら(マリナーズファン)があなたたちのオオタニへの愛情に難癖をつけたとしても、許して欲しい。オオタニが逆境に立たされることが、彼らにとってのささやかな慰めになったとしてもだ」ともレポート。大谷がレッドソックス戦で右手のマメの影響で降板を余儀なくされた際に、落胆するファンがいる一方、そうではないファンがいたことにも触れ、「我々にとってはオオタニは希望を表現するもの。マリナーズファンにとっては、全く同じとは言えないのだ」と報じた。

 大谷の活躍に熱狂するファンがいる中で、同地区で優勝を争う球団のファンは悔しさを募らせているという現状。その影響力はメジャーデビューから1か月足らずでスター選手クラスとなっている。(Full-Count編集部)