選挙ポスターもフォトショップ加工をしすぎると…(画像は『致雅王 2018年4月16日付Instagram「早安加油!元氣滿滿,勇往直前!今天風大,請祝意保暖ㄡ!」』のスクリーンショット)

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若くて細くてキレイな女性の立候補者が選挙演説をするとやけに男性の有権者が集まる。話はそっちのけで、デレッとした顔になり、鼻の下を伸ばしている殿方も多い。そうでなくとも女性候補者は「外見を少しでもキレイに見せて好印象を与えたい」と考えるもので、それは日本に限ったことではない。このほど台湾で…。

台湾・台北市の市議会議員選挙において、ある女性立候補者の選挙ポスターが「なんだこりゃ」「いつ撮った写真なのか」「本人には見えない、詐欺だろう」などと批判を集めていることを『自由時報』が報じた。楚々とした美しい笑顔のポスターが好印象だとして多くの人が選挙演説を聞こうと立ち止まるも、マイクを握って話し始めたのはポスターとは似ても似つかない中年女性で、そのたびに会場はザワついてしまうもようだ。

問題の立候補者はWang Zhiya(王致雅)さん。Photoshopによりショッキングなほど手を加えられ、「騙された」という被害者が続出している。ポスターの横に立ってポーズを取るWangさんについて、「孫娘が立候補するその手伝いをしているのですか?」と意地悪な質問を投げかける者もいるようだ。

これに対して本人は「選挙活動って本当にシンドイの。おかげで一気に老け込んでしまったわ」、「現実とは常に醜いもの。でもPhotoshopの世界で誰でも美しくなれるのよ」となかなか自虐的なジョークを飛ばして応戦。彼女の写真はかなり細めに修整されているが、「加工した者にきちんとした仕事をとお願いしたわ。私自身もジムに行って3週間で3kgくらい減量するつもりよ」と宣言するなど、精神面ではなかなかタフであるようだ。なお、本人が開設して問題のポスターを掲載していたFacebookのページは何らかの理由により現在は閉鎖されているようだ。

ちなみに日本では「公正な選挙運動は民主主義の原点である」として、掲示される選挙ポスターに虚偽を記載することは許されないとしている。つまり候補者本人の写真があまりに古く、現在の容姿とは異なる場合は虚偽記載にあたると考えられる。そのため、何年以内に撮影されたものを使用と定められている場合はそれを厳守し、そうでない場合は「〇〇年撮影」と明記すればよいそうだ。

画像は『致雅王 2018年4月16日付Instagram「早安加油!元氣滿滿,勇往直前!今天風大,請祝意保暖ㄡ!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)