ソン・フンミン(上中央)が1位でムーイが(右上)が2位。日本人トップは香川(左)の4位、Jリーグ勢の最高評価は小林(右下)の24位だ。(C)Getty Images,(C)SOCCER DIGEST

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 英国の老舗サッカー専門誌『Four Four Two』が4月18日、最新版「アジア人選手ベスト50」の全リストを公開した。
 
 トップ評価を得たのは予想通り、トッテナム・ホットスパーの韓国代表FWソン・フンミンだ。今シーズンのプレミアリーグで12得点・5アシストを決め、チャンピオンズ・リーグでも大いに存在を誇示。ロシア・ワールドカップを戦う韓国代表でも不動のエースに君臨する25歳だ。同誌のアジア・ベスト50では2015年に続く2度目の1位獲得で、「いまや世界を見渡しても突出したタレント」と評している。異論を挟む余地はないだろう。
 
 2位のアーロン・ムーイ、3位のアリレザ・ジャハンバクシュと来て、日本人選手のトップに付けたのが、4位の香川真司だ。「30代を前にキャリアの春を謳歌している。現在は怪我に苦しんでいるが、今シーズンは素晴らしいゴールを多く決め、ブンデスリーガにおける日本人選手最多得点記録を更新中。ロシア・ワールドカップに間に合うかどうかが注目されている」との説明を添えた。

 
 日本人選手でトップ10に食い込んだのは残念ながら香川のみで、それに続くのが11位の酒井宏樹、15位の武藤嘉紀、16位の長谷部誠、17位の久保裕也といった面々。Jリーグ勢での最高位は24位の小林悠で、「2017年シーズンのJリーグ得点王だ。川崎ひと筋を貫く稀有なプレーヤーは前線で幅広く機能するが、現在はセンターフォワードで得点感覚に磨きをかけている」と紹介した。さらに僚友である26位の中村憲剛については、「37歳となったいまでもベストの状態を保っている。いまだJリーグ王者・川崎のハートビートを操る不可欠な存在」と称えている。
 
 メキシコのパチューカでゴールを量産中の本田圭佑は42位という評価。同誌は「メキシコの地でキャリアをふたたび上昇気流に乗せた。クラブワールドカップでチームを3位に導き、後期リーグでは目下好調をキープ」と綴り、「ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が解任された日本代表では自身3度目のワールドカップ出場が目前で、日本人選手として前人未到の“3大会連続ゴール”の偉業に挑む」と報じている。
 そのほかでは乾貴士が19位、岡崎慎司が21位、吉田麻也が30位、大迫勇也が36位、酒井高徳が40位、森岡亮太が43位、柏木陽介が45位、中村航輔が50位にランクイン。ポルトガルで声価を高めている中島翔哉(ポルティモネンセ)や新天地ガラタサライで奮闘する長友佑都、原口元気、宇佐美貴史(ともにデュッセルドルフ)、柴崎岳(ヘタフェ)、堂安律(フローニンゲン)ら海外組の実力者たちは圏外となった。
 
 日本勢は50人中最多16名を数え、これはダントツのトップだ。2番手がイランの9名で、韓国が7人、オーストラリアが5人、サウジアラビアが4人と続くことを見れば、圧倒的な数値と言える。アジアおよびヨーロッパ、そしてメキシコにおける日本人選手の評価がいかに高いかが窺い知れる。ちなみにタイからはただ1名、北海道コンサドーレ札幌のチャナティップ・ソングラシンが入り、49位にランク付けされている。

 
 英誌『Four Four Two』が選んだ「アジア人選手ベスト50」は以下の通りだ。
 
50位:中村航輔(日本代表/柏レイソル/GK)
49位:チャナティップ・ソングラシン(タイ代表/北海道コンサドーレ札幌/MF)
48位:サイード・エザトラヒ(イラン代表/アムカル/MF)
47位:サレム・アル・ドサリ(サウジアラビア代表/ビジャレアル/FW)
46位:アリ・アリプル(イラン代表/ペルセポリス/FW)
45位:柏木陽介(日本代表/浦和レッズ/MF)
44位:ブラッド・ジョーンズ(オーストラリア代表/フェイエノールト/GK)