7月20日(金)に公開される、アニメーション映画監督・細田守の新作『未来のミライ』が86の国と地域(4月17日現在)での配給が決定。第71回カンヌ国際映画祭開催期間中に実施される「監督週間」に選出され、上映されることも明らかになった。

「未来のミライ」海外版ポスター

今年で開催50年目の節目を迎える「監督週間」は、フランス監督協会が主催し、カンヌ映画祭から独立した並行部門。作家性を重視し、映画監督が世界に出て行く登竜門として知られており、これまでもソフィア・コッポラ、日本人では大島渚、北野武などが選出されている。

今回は、1609本もの応募作品の中から、20本の長編作品が選ばれ、アニメーション作品では、『未来のミライ』だけが正式招待となる。アニメーションという表現で「新しい映画」にチャレンジを続けている細田守監督は、今作では4歳の男の子を主人公にするという、世界の映画史でもあまり例のないチャレンジをしている。

細田守監督は、前作『バケモノの子』でも、第63回サン・セバスチャン国際映画祭において、同映画祭の歴史の中でアニメーション映画としては初のオフィシャルコンペティション部門に選出されるなど、表現の垣根を越えた実績を積み上げてきた。今までに手掛けた作品でも国内外の様々な映画祭で上映や受賞歴のある細田監督だが、「監督週間」での選出・上映は今回が初となる。

今回の「監督週間」公式記者会見では、「日本アニメへの賛辞であり、細田守への賛辞である」というコメントと共に、選出が発表された。本作は5月の本映画祭開催期間中に実施される「監督週間」で、全世界最速上映され、細田守監督、主人公・くんちゃんの声を担当した上白石萌歌の参加も予定している。

細田守 コメント

スタッフみんなでがんばって作品を作っておりますが、日本よりも早く世界で最初の上映がカンヌ映画祭・監督週間と聞き、ただただ驚いています。世界の人々に4歳の男の子を主人公とする「家族」の映画をどう受け取ってもらえるのか、非常に楽しみです。

上白石萌歌 コメント

初主演を務めさせていただいた素晴らしい作品と一緒に、憧れのカンヌに行くことができるなんて、この上ない幸せです。小さなお兄ちゃんが見せてくれる美しい世界が、話す言語も価値観も違う世界中の方々の目にどう映るのか、とても興味深いです。わたしの愛おしくて大切なこの作品が広がっていくことにワクワクしています!

黒木華 コメント

カンヌ映画祭・監督週間での上映おめでとうございます!くんちゃんを軸とするこの「家族」の映画が、世界の方々の心にどのように響いていくのかとても楽しみです。そして、そんな小さなくんちゃんの大きな世界の冒険に少しでも関わることができてとても嬉しく思います。

星野源 コメント

細田監督、選出おめでとうございます。あの家族と家庭がカンヌでどんな風に伝わっていくのか、楽しみです。

麻生久美子 コメント

カンヌ映画祭に「未来のミライ」が選ばれたこと、大変光栄に思います。細田監督が華やかな舞台に立たれると思うと本当に嬉しいです。監督、おめでとうございます!!

映画『未来のミライ』は7月20日(金)より全国東宝系にて公開

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