記者会見を行った米山隆一・新潟県知事=新潟県庁(荒木孝雄撮影)

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 米山隆一知事は過去に短文投稿サイト「ツイッター」上で、橋下徹前大阪市長ら著名人と論戦を繰り広げ、過激な言動で物議を醸したことも少なくなかった。

 しかし17日の記者会見では涙ながらに釈明する場面が目立ち、強気の言動は影をひそめた。

 橋下氏との論戦は昨年3月に勃発。学校法人「森友学園」の国有地売却問題をめぐり、追及する野党側の姿勢を批判した橋下氏にかみついた。橋下氏が「ほんとこんな頭の悪い知事を持って新潟は大丈夫か。こいつは原発バリバリ推進派。選挙前に転向」と揶揄(やゆ)すると、米山氏も日本維新の会前代表だった橋下氏に「まずはお友だちの維新の皆さんの一貫性についてご助言されたらいかがですか」と反論するなど応酬は泥沼化した。

 同9月には、菅義偉官房長官の定例記者会見で質問を連発する東京新聞記者に対し、中国出身で日本に帰化した評論家の石平氏が「何のリスクもない民主主義国家で意地悪質問で政府の記者会見を妨害するだけだ」と指摘したことに反応。「石平氏は今や、祖国を離れ、独裁政権と批判する中国政府と直接対峙することなく日本人向けに中国政府批判を展開している」「石平氏が(東京新聞記者を)笑う事は吐き気を催すほど醜悪だ」と非難した。

 さらには大阪府立高での頭髪指導をめぐる訴訟にも言及。同10月、府立高の責任者を「維新の松井さん」とし、「異論を出したものをたたきつぶし党への恭順を誓わせてその従順さに満足する」などと投稿した。維新代表の松井一郎府知事は名誉を傷つけられたとして大阪地裁に提訴した。

 松井氏はこの日、米山氏が知事を辞職しても「公人のときの発言についてはきちっと白黒つけたい」と、訴訟を取り下げない考えを示した。

 過去に新潟県議会で批判の応酬を控えるよう求められたものの、「悪名は無名に勝る」などと意に介さなかった米山氏。だが、週刊文春から取材を受けた15日を最後にツイッターへの書き込みは途絶えた。17日の会見では「ツイッターは続けるのか」と問われると、「しばらくはやる気力がわかないと思う」と力なく答えていた。