初日には、公開インタビューにたった石川(撮影:佐々木啓)

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「前は本当にすごかったよ。そこらじゅうに人がいて、毎ホール歓声が上がっていたんだから」。数年前の“石川遼ブーム”を懐かしそうに振り返るのは、「東建ホームメイトカップ」を毎年見に来ている、名古屋在住の夫婦。
石川遼発案!オリジナルグッズのフラッグはこんな感じです
今年は、その石川遼が国内男子ツアーに本格復帰。加えて、今年から就任した選手会長としては、ツアーを盛り上げるために様々な取り組みを提案。今大会からは、ファンが選手にサインをもらうためのピンフラッグの販売や、ギャラリー前での選手公開インタビューをスタートさせた。実際、石川効果はどうだったのか。
名古屋から来た夫婦は、“石川混雑”を予想して早朝に会場入り。しかし、「今年は全然人が少ないね。前に比べれば、まだまだかな」とこぼす。“前”を体験していない筆者からすれば、今年ですら、あまりの人に歩くのにも一苦労。これよりも多かったのかと驚いてしまうが、大会4日間を通してのギャラリー数は、2万257人。昨年からは604人増と、数字だけ見れば“まだまだ”という評価だろうか。ちなみに、石川が米国に渡る前年、2012年には3万5千人以上を動員している。
当時に比べれば盛り上がりに欠けるが、ここ数年には見られなかった層が来ているのも確か。「しばらくゴルフから離れていたんですが、去年の秋から遼くんが帰ってきたので、また見に行き始めたんです」というのは、石川のプロ転向当時からの女性ファン。08年から、石川が出る試合にはほぼ全て行ったという。
そして、その女性の手には、「高かったけど、買っちゃいました」と、1枚2000円で購入したフラッグが握られていたが、そこに書かれたサインは石川のものだけではない。「1つサインをもらうと、フラッグ全部を埋めたくなるんですよね。今まで知らなかった選手に声を掛けて、話してみたらすごく楽しくて。楽しみが増えました」と、選手たちのサインで隙間のなくなったフラッグをうれしそうに抱える。
11日(水)のプロアマ戦から販売されたフラッグは1000枚用意され、売れたのは350枚。単純計算で、訪れたギャラリーの約1.7%という数字だが、購入者の満足度はおおむね高そうだ。
影響を与えたのは、ギャラリーに対してだけではない。「ありがたいことに、旗を持って来て下さる方が多くて、僕もサインさせてもらいました」と語るのは小鯛竜也。「遼くんを見に来ているギャラリーの方々にも、遼くんだけじゃなくて、ゴルフをまた見に来てもらえるようになったらいい。僕たちが盛り上げていって。出来る限りのことはしようと思っています」。“選手の意識向上”を目標のひとつに掲げている石川だが、初戦を終えて選手たちの間にも芽生えるものがあったようだ。
優勝争いに、選手会長業務にと、激動の国内1試合目を終えた石川。「申し訳ないけど100点です!これ以上できないです」と、選手会長としての自分に花丸をつける。数字はともあれ、今後の進化を期待させてくれた初戦は“100点”といっていいだろう。(文・谷口愛純)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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