インターナショナルコンペディション部門で快挙! (C)2018「いぬやしき」製作委員会
(C)奥浩哉/講談社

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 奥浩哉氏による人気漫画を実写映画化した「いぬやしき」が、ベルギーで行われていた第36回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭(4月3〜15日)のインターナショナルコンペディション部門作品賞グランプリにあたる「ゴールデン・レイヴン賞」を受賞したことがわかった。メガホンをとった佐藤信介監督は「アイアムアヒーロー」(2016)以来2度目の受賞、主演・木梨憲武は自身初の映画祭での受賞となった。

 定年を目前に控えながらも、会社や家族から疎外される初老のサラリーマン・犬屋敷(木梨)は、医者から末期がんの余命宣告を受け途方に暮れる。ある夜、犬屋敷は謎の事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わってしまう。そして同じ事故にあった高校生・獅子神(佐藤健)も、犬屋敷と同じ力を手に入れていた。自分に背く人々を傷つけるため、その力を行使する獅子神。傷つけられた人たちを救うために、その力を使う犬屋敷。2人の男たちが、それぞれの思いを胸に激しく交錯していく。

 1983年にスタートしたブリュッセル国際ファンタスティック映画祭は、シッチェス映画祭、ポルト国際映画祭と並んで“世界3大ファンタスティック映画祭”の1つに数えられ、ヨーロッパを代表するジャンル系映画の祭典だ。全11作品が選出されたインターナショナルコンペディション部門で「いぬやしき」が公式上映されたのは、4月10日(現地時間)のことで「佐藤信介の新作に惜しみなく三つ星を与える。『アイアムアヒーロー』に続きBIFFF審査員たちをまたも魅了した」と高評価を獲得していた。

 受賞の一報を受けた木梨は「日本での公開前にブリュッセルファンタスティック映画祭でグランプリ獲得とは! スゴいことになってまいりました。チーム『いぬやしき』一同大変喜んでおります。私、CG男優木梨憲武も嬉しい限りでございます」と大喜び。原作者の奥氏は「日本でしか作れない日本ならではのエンターテイメントが海外で受け入れられて、素直に嬉しいです! おめでとうございます!」と胸中を吐露している。

 現在「いぬやしき」に参加したスタッフとともに新作を撮影している佐藤監督は「『いぬやしき』は、一人の名もない人物の活躍を描いた非常にファンタジー性溢れる作品ですが、大変な撮影の連続でスタッフと共に努力してきたので皆が本当に喜んでいます」。試行錯誤を繰り返して完成させた本作を「非常に思い入れのある作品」と説明すると「世界には数々のヒーロー映画があると思うのですが、その中でも非常に例を見ないようなユニークな物語と、日本でしか出来ないような雰囲気を持ったヒーロー映画になったと思っています。この度はグランプリ本当にありがとうございます」とコメントを寄せている。

 「いぬやしき」は、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭(4月20〜28日)にて観客賞コンペ上映が決定しているほか、ブラジル、韓国、カナダ、スペインなどの海外映画祭での上映が予定されている。4月20日から全国公開。