カーシェアリングの存在感が増しています。都市部や住宅街の駐車場にカーシェア車両が止まっていたり、ステッカーを貼った車両が街中を走ったりと、目にする機会が増えたと感じる人も多いでしょう。

しかし、4月15日付けの日本経済新聞の記事によると、カーシェアリング利用者(会員数)は2017年で約108万人。これは免許保有者のわずか1%に過ぎないそう。

都心や都市部を外れれば、マイカーが依然として重要な「足」であるのは言うまでもありません。都市部などでカーシェアリングの記事を見ると、「所有よりもシェアが進むのか」と一面的に分析しそうですが、少し郊外に行けばクルマが主要な交通手段として成り立っている地域が大半というのが事実。

一方で、徒歩圏内にカーシェア車両が複数か所あり、月に数回しかクルマを利用しないのであればカーシェアやレンタカーを利用する方が経済的。前置きが長くなりましたが、カーシェアと同じくらい身近な存在のレンタカーもカーシェアリングとの競争が激化しているはず。

トヨタは4月16日、従来のトヨタレンタカーWebサイト、スマートフォンサイトに加えて、全国約1,200店舗のトヨタレンタリース店での予約時、利用時の利便性向上を目的に、スマートフォン向け「トヨタレンタカーアプリ」の無料提供を開始しました。

カーシェアリングは、スマホ1台で検索から予約までできるのが当たり前で、レンタカーもスマホ専用サイトを各社が開設しています。

レンタカー市場全体での保有台数は、2013年末の約61万台から2017年末は約80万台と大幅に増加しており、トヨタレンタカーの利用者数も2009年から2017年まで9年連続で増加しているそう。

「トヨタレンタカーアプリ」は、レンタカーサービスにおける予約時・利用時の利便性向上を目的に開発されたものです。同アプリは、現在のサイトと比較して操作数を半分以下にするなど「予約のしやすさ」、店舗までのルート案内や周辺情報を検索できる外部サイトやアプリとの連携などによる「利用時のサポート機能」のほか、会員情報をまとめたマイページ、出発・返却前の通知機能などを搭載することで、使い勝手が高まっています。

(塚田勝弘)

【関連サイト】

App Store(iPhone用)
https://itunes.apple.com/jp/app/id1329427664?mt=8

Google Play(Android用)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.toyota.rent.app.android

Webサイトよりも簡単に手続きができる、スマホ向け無料アプリ「トヨタレンタカーアプリ」(http://clicccar.com/2018/04/17/580002/)