出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、素敵な家庭で育った雰囲気が漂う女になりきり。

食材を作る人に感謝する姿は、見ていて気持ちいい!

食事のとき、ちゃんと「いただきます!」と言ってから食べ始める女性を見ると、すごく素敵だなって思うんです。実はこれ、私のマネージャー・Kさんのこと。私も、手を合わせたり、心の中で「いただきます」をつぶやくことはあるのですが、彼女は、知らない人がたくさんいる仕事の現場でも必ず、はっきりと声に出して言うので尊敬します。それって恥ずかしさがあるし、なかなかできないことだと思うんです。でも、気にせず習慣としてできるというのは、幼い頃からずっと言っていた証だと思うし、“しつけがちゃんとされてたんだろうな”という感じも漂います。実際、Kさんに聞いてみたところ、実家では「いただきます」と言うと、必ず誰かが「はーい、どうぞ」と言ってくれるので、習慣になったのだそう。そのエピソードを聞いて、素敵な家族の中で育ったんだなと納得しました。なかでも私が一番驚いたのは、コンビニで買ったごはんを食べているときにも言っていたこと。作った人が聞いているわけでもないのに、それでもちゃんと言うんだとハッとしました。きっと彼女には食材を作ってくれた生産者さんや、お米ひと粒に7人いるといわれているお米の神様に言っているに違いありません…!

彼女のようになるために、食べ物のありがたみについて一度考えてみるのはどうでしょうか。“弱肉強食な世の中で、人や食べ物に生かしてもらっている…”と思うと、自然と「いただきます」が出てくるようになりそう。恥ずかしい人は、家で一人で食事をするときに言うことから始めると、いつのまにか習慣になっているかも。食べ物や生命に感謝できる女性は、周りから見てもいい気持ちになりますよね〜。恥ずかしがらずに言ってみようと思います!

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。

※『anan』2018年4月18日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)