14日、中国僑網は、埼玉県川口市の芝園団地で、日本人と中国人の相互理解のため、交流会が行われていると伝えた。資料写真。

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2018年4月14日、中国僑網は、埼玉県川口市の芝園団地で、日本人と中国人の相互理解のための交流会が行われていると伝えた。

記事は、「川口市の芝園団地には約5000人の住人がいるが、そのうち約半数が中国人を主とする外国人である」と紹介。東京の中心部から電車で30分ほどの立地で、団地内に入ると香辛料の香りが漂い、子どもたちは中国語ではしゃぎまわっているという。

記事によると、「以前は、習慣文化の違いのために異なる国籍の住民同士の間にトラブルが発生していたが、今では自治体や大学生ボランティアらの努力により、交流と相互理解が深まっている」という。

記事は、4月上旬の土曜日に、団地入り口の広場に日本とアジアの巨大な地図がかけられたことを紹介。これは多文化交流を促すイベントで、通りがかる住民は地図上の自分の出身地を指さして、祖国を自慢するためのものだという。

約1年前にこの団地へ引っ越してきたという金永権(ジン・ヨンチュエン)さんは、「故郷は吉林省。朝鮮半島に近いので冷麺がおいしいところ」と笑いながら語った。そして金さんは、自治会加入の手続きを行ったという。

このイベントは、埼玉県と東京都の大学生からなるボランティア団体「芝園かけはしプロジェクト」が計画したもの。早稲田大学4年生の森下誠さんは、「今日のような短い会話をきっかけに、多くの人がその他の交流イベントに参加してくれたらうれしい」と語ったという。

自治会の紹介によると、芝園団地には1990年代後半からIT企業に勤める中国人などが居住するようになったという。この20年で外国人の数は10倍に増えたが、日本のルールを知らないために、夜中に大声で話したりごみの分別が徹底されなかったりなどの問題が起きていた。日本のネット上では皮肉を込めて「団地が中国人に占領された」との書き込みもあったという。

記事は「交流プロジェクトと自治体との協力は2015年ごろから始まった」と紹介。「外国人に対する差別的な落書きを消して、友好の象徴としてカラフルな手形を付けるなどのイベントを行った。そして、住民が講師となって中国語教室、料理教室などを開くことで相互理解が深まり、最近ではクレーム件数も減ってきた」と伝えた。

また、今年1月には多文化共生の優秀な事例として、川口芝園団地自治会は国際交流基金から「地球市民賞」を授与された。自治会の韮澤勝司会長は、「日本全体で今後も外国人が増加していくだろう。容易ではないが、日常の友好や互いにあいさつする関係が形成されれば、住民の心情も良くなる」と語ったという。(翻訳・編集/山中)