レストラン「SPACE RING」のカウンターには、世界中の塩がずらりと並ぶ。約70種類の塩を自由に味見するコーナーもある=大阪市北区

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 塩の専売制度がなくなって約20年。

 最近は世界各地の海塩や岩塩、おにぎりやステーキ用の塩など、産地や用途にこだわったプレミアムな塩が家庭でも使われるようになりました。塩にこだわる専門店やレストランも人気です。

 大阪市北区のレストラン「SPACE RING」の店内には、ピンク色の紅塩や結晶がピラミッドの形をしているキプロス島のフレークソルトなど、色や形も様々な170種類以上の塩がずらりと並ぶ。

 2009年に店を開いたシェフの金子直紀さん(39)は、たとえば「和牛炙(あぶ)りカルパッチョ」には米ユタ州で採れた2億年前の岩塩を添えて出す。「塩は味付けの要。話題としてお客さんともコミュニケーションが取れるので気づいたら増えていた」。カウンターで見た塩に合う料理をお任せで頼む客もいるという。

 「塩キャラメル」など、塩を前面に打ち出した「塩スイーツ」の近年のブームも塩への関心を高めるのに一役買い、家庭用にこだわりの塩を購入する人も年々増えている。沖縄・宮古島の会社が運営する塩の専門店「塩屋(まーすやー)」は、15年に大阪に進出。東京都の専門店solco(ソルコ)は、昨年11月にネットの店舗を開設した。

 塩の種類が増えたのは1997年に塩の専売制が廃止されたのがきっかけ。伝統的な海塩や岩塩などの塩を自由に製造、販売できるようになり、日本ソルトコーディネーター協会(沖縄県)によると、日本では現在約2500種類以上が流通しているという。

 同協会の青山志穂・代表理事は「調味料からこだわる消費者が増え、今や一般家庭でも塩が2、3種類あるのが普通」と話す。「一時の減塩志向に代わり、ナトリウム以外のミネラルをバランス良く含んだ塩を適度に取ろうとする傾向になった」とみている。(金本有加)

■だしのうまみギュッと

 「SPACE RING」の「伊江島のだし塩」は、沖縄・伊江島の海水に、昆布や野菜のだしをしみこませて結晶化した塩。コクが強く、ゴーヤなど苦みのある野菜炒めや天ぷらなどの揚げ物、脂の多い魚の塩焼きといった幅広い料理に合う。1本420円。

■人気商品3つお試し

 塩屋の「なんばベスト3セット」は人気商品の組み合わせ。8種のハーブやスパイスが入った「ドレッシングソルト」と、お米の甘さを引き出す「おにぎりの塩」、黒コショウとニンニクを合わせた調理塩「ステーキの塩」が入っている。3本で1473円。

■湧きたてをどうぞ

 solcoの「出雲鵜鷺(うさぎ) 海底湧水(ゆうすい)の塩」は、島根県出雲市の鵜鷺地区で、海底から湧き出たばかりの塩水を独自の装置で採取してつくったもの。強いうまみと舌の上で溶けやすく、えぐみのない透明感のある味わいが特徴。35g入り1150円。

■古代のコク味わって

 ネット通販を手がける源気商会(横浜市)の「クリスタル岩塩」は、パキスタンの約2億5千万年前の古代地層から採掘された。水に溶けると貝類のようなコクを感じるという。おろし金ですり下ろして使うブロックタイプ120gが1080円。

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 塩にこだわる専門店やレストランにおすすめの商品を挙げてもらいました。価格は税込み

■塩屋なんばパークス店での塩・菓子の売れ筋ランキング

(1)雪塩ソフトクリーム       380円

(2)ドレッシングソルト(36g)   597円

(3)おにぎりの塩(40g)      380円

(4)なんばベスト3セット     1473円

(5)塩屋限定 トリュフ塩(30g) 1080円

(6)雪塩クッキングボトル(50g)  390円

(7)おにぎりの塩徳用(240g) 1000円

(8)黒トリュフ塩(50g)     1296円

(9)雪塩ふわわココナッツ味     360円

(10)わさび塩(37g)        597円

*2018年1月1日〜4月4日の販売個数。価格は税込み(きりとりトレンド)