夜になると、バックグラウンドの違うメンバーが互いの持つ知見を披露し、親交を深めていた  Photo:Courtesy of Mistletoe

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 男女95人が参加した北海道・南富良野の廃校生活。最終日になると「帰りたくない」と言い、泣きだす人もいました。一体何が僕らの心を引き付けたのでしょうか。

 まず、住む場所に困らなかったことが挙げられます。廃校とはいえ、避難所として利用されることが想定されていた学校だったので、校舎内の設備もきれいに残されたままでした。

 南富良野の方々は僕たちを温かく迎え、無償で施設を提供してくれました。それだけではなく、食べ切れない量のトウモロコシや飲み切れない量のワインも差し入れてくれました。

 それもあって食べるのに不自由はしませんでした。近くには川が流れていて、天然のニジマスがたくさん釣れました。野生のブルーベリーも採れるほど豊かな自然に恵まれていました。

 メンバーの中にはシェフがいて、現地で捕ったザリガニや、猟師の方から提供された鹿の肉が一流のフランス料理になりました。

 エンジニアや工作の得意な人もおり、「風呂に入りたい」となれば、風呂の設計図を描き、持参した工作機で製作しました。「ストーブが欲しい」となれば、それも現地で作ってしまったのです。

 昼はおのおのが仕事をしていましたが、夜になるとイベントを開いて、互いの知識や経験を披露しながら交流を深めていったのです。

 ある日、近くの店まで買い物に出掛けると「あれ、財布を持っていない」と皆が言いだすのです。なんとメンバー全員が財布を忘れていました。そのとき、お金を使う場所すらなかったことに気付いたのです。

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