富裕層男性が望むもの……それはセックスの向こう側にあった

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 こんにちは。東條才子と申します。金融機関で働きつつ、常時4〜5人の男性と愛人契約を結び、対価を得ております。

 前回は、「富裕層男性は、なぜ『愛人関係は風俗とは違う』と思い込みたいのか?」といたしまして、男女関係と引き換えに現金をいただく際の難しさについてお話しました。

 現金を支払わなければ、若い女性と関係できない自分」を認めたくないのです。今回は、その深層心理を掘り下げ、マーケティングに活かすヒントを解説していきましょう。

 前回のケーススタディでご登場いただいたAさん(会社役員、40代)は、親の事業を継ぐことが決定しているお坊ちゃんでした。 

 中年太りに白髪交じりの頭髪、垂れ下がった重い一重まぶたという外見に加えて、もう決して若くはない40代後半という年齢。正直申し上げて、若い女性から大人気というタイプでないことは一目瞭然でした(失礼)。

 しかしAさんには、親の会社と社会的地位という力がございますから、女性とお近づきになるのはたやすい所業です。銀座や六本木の高級クラブで美しい女性とおしゃべりし、デートをする。

 Aさんは、自分より10歳も20歳も離れた女性にちやほやされるため「だけ」に、一晩で何十万〜数百万円も使っていました。おまけに、多くの女性とのデートで最終的にはセックスを目指しておられましたから、性欲もあるようです。

 性欲と金銭的余裕があれば、高級ソープのようなサービスを利用することもあるのかと思いきや、「ホステスクラブや愛人バンクはいいけど、性風俗店は利用したくない」。

 実態はさておき、Aさんがそのようにアピールしていた点がポイントです。お金があるのに、あえて風俗へは行かない自分を、女性に知ってもらいたいのです。

 愛人営業は顧客の潜在ニーズを捉えるのがお仕事ですから、営業する女性は、相手が自分をどう見せたいかを察知しなくてはなりません。

◆「女性と、自然な流れでセックスができる」という可能性がほしい富裕層男性

 Aさんは、私が旅行の誘いを断ったところ、「君と旅行ができないのは嫌だ。食事してセックスして交通費を渡すだけのデートだと、風俗みたいだよ」とおっしゃいました。

 性風俗サービスは、彼にいわせると「お金を払って行為するだけの場所」。そこへ行かずに愛人とデートしたいのは、自分が、お金を払って女性と交わる「だけ」の人間ではないと思っているからです。つまり彼にとって風俗店は、「お金を払わないとセックスできない自分」を突きつけられる場所なのではないでしょうか。

 多くの富裕層男性は、どこかで男らしさを認めてほしいと思っておられます。男らしさとは、身も蓋もない表現をしますと「自分は特定の女性と、自然な流れでセックスができる」という可能性のことです。

 性欲は年齢と共に衰えていきますから、実際にホテルへ行くかどうかはこの際、関係ないといっても過言ではありません。また、会うたびに身体の関係をもたなくてもかまいません。彼らは、女性と関係できるという自信がほしいだけなのです。それも、風俗産業に支払う現金ではなく、男としての魅力でごく自然に「性」へとアクセスできるような感覚です。

 これを体感したいがために、多くの男性は愛人バンクや高級クラブを利用するのです。彼らは、セックスのたびに現金を払うことは渋りますが、男らしさの快楽さえ実感できれば、たとえ性行為がなくとも、特定の女性に何百万、時には何千万とお金を使います。これぞ愛人の真骨頂でしょう。

 逆にいえば、女性が「身体さえ差し出せば愛人になれる」と思っているうちは、継続的な援助を受けるのは難しいと思われます。富裕層男性が求めているものは、若い肉体だけではないのですから。

<文・東條才子>