本物の車をドライブしてレースに参戦するプロドライバーと、ドライビングゲームで腕を鳴らす上級ゲーマーが本物の自動車を操ってタイムを競うというレースが実施されました。ただしこのレースでは、自動車のガラスは全て外が見えないようにカバーが取り付けられ、両ドライバーは車体後方に取り付けられたカメラが捉える「後方視点」の映像をハンドルの前にあるモニター画面に映しながらドライブするという、一風変わったルールが取り入れられています。

Crazy racing mash-up: Gamer vs driver in real cars, but with video-game views | Ars Technica

https://arstechnica.com/cars/2018/04/bringing-need-for-speed-to-life-with-real-cars-complete-with-gamers-pov/

このレースでタイムを競ったのは、ヨーロッパのドリフトレースに参戦するルーク・ウッドハムさん(左)と、ゲーマーのテオ・トーマスさん。舗装されていないダート路面を走り、どちらが相手よりも速いタイムをマークすることができるかを競います。



ドライブするのは、アメリカンスポーツカーの代表格の一つ「フォード・マスタング」。正真正銘ホンモノの自動車ですが、トランク後方にカメラを搭載したバーが増設され、さらには窓という窓が全て目張りされて中から外が見えないようになっています。



こんな状況で2人がタイムを競う様子は以下のムービーで見ることができます。

Castrol EDGE presents TITANIUM GAMER - YouTube

今回のチャレンジは、オイルメーカー「カストロール」がレースゲーム「ニード・フォー・スピード」とタイアップしたキャンペーンとして実施されているもの。レースゲームならではの「後方視点」で実車を運転するという、前代未聞で奇想天外なレースが行われます。



トランク後方にバーを増設し、揺れをキャンセルするジンバルにカメラを設置。



そしてドライバーの目の前に、小型ディスプレイを設置。このディスプレイに後方カメラが捉えた映像を映すことで、ゲームさながらの後方視点を再現してしまおうというわけです。



シートに乗り込む両ドライバー。窓が完全に覆われているのがわかります。



ドアを閉めると、完全に外界とはシャットアウトされてしまいます。



ドライバーはこの状態でドライブ。自分が運転する車の様子をモニター画面で見ながら走るという、いわば「幽体離脱」状態でのドライブとなります。



タイムアタックは1台ずつ行われますが、このあとのムービーでは両者を並べてタイムを比較します。スタートラインについて……



GO!



チェックポイントめがけて猛ダッシュ!……と言いたいところですが、さすがに慣れないドライビング環境なのか、おそるおそる加速している模様。



土煙を上げて1コーナーへ。



普通ならあり得ない後方視点ということで、ゲーマー有利かと思いきや、そこはやはり加減速やコーナリングのGがかかる実車ということで、感覚のギャップはかなりあるはず。どちらが速くゴールできるのか、その行方は最後までわかりません。



通常なら気持ち良く曲がれそうなこのコーナーも、モニター画面越しの運転だとぎこちなさを感じさせます。



コースの途中では、こんな風に道幅が狭いポイントも設定されています。いかにスピードを落とさず、この狭い部分を通過できるかが勝敗のカギになってきそう。



ゴール前の最後のチェックポイントでは、ゲーマーが巻き返してリードを奪取!



そしてついに、最後のコーナーを曲がり……



後はゴールラインめがけて猛ダッシュ!その結果は、ぜひムービーを見て確認してみてください。