私、清葉アキ子は現在44歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです……。

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本性は人見知りの私

子どものころから人見知りで、知らない人と話すのも人前に出て話すのも苦手だ。社会人になって、出版社に入社して3年間、飛び込み営業のようなことをしていたおかげで、知らない人と話すことができる、ビジネス上の別人格の自分を手に入れた。その経験があって、いま、取材やインタビューもそれなりにこなせている。

そもそも、人と話をするのは嫌いじゃない。自分を知ってもらいたいという気持ちと、相手を知りたいという気持ちがあるからだ。だから、相手が扉を開けていれば入っていくし、私も扉を開ける。でも、やっぱり本性は人見知りだから、相手が扉を開けてくれなければ、私も扉を開くことができない。だから、相手もかなりの人見知りの場合、気まずい重ーい空気が2人の上に覆いかぶさってくるという最悪な事態も何度も経験した。

とはいえ、本性の「人見知り」全開でいると新しい出会いは期待できないので、ある程度ビジネス人格で婚活をしている。婚活サイトであっても結婚相談所であっても、基本的に1:1で会わざるを得ないわけだが、いくら事前にメッセージのやりとりをしていてもそれなりに緊張はするし、かしこまった感じにはなってしまう。よく知らない人だし構えてしまうのは否めない。しかも、少しでも“よく見られよう”という意識が働いてしまうところもあるから、ちょっと“イイ感じ”の自分を演出してしまう。

合コンみたいな複数での出会いなら、少なくとも友人同士というグループの中の自分ということで、いつもの立ち位置からスタートできるから別人格になりようもない。“よく見られたい”意識が少しは働くけれど、それよりも楽しい時間をすごすということのほうが大事に思えるし、相手も構えていないところがあるから本来のその人に近い状態を見ることができるので、そこまでビジネスモードにはシフトしないで済むのだけれど……。

30代後半になって合コンにも呼ばれなくなってしまったし、学生時代のように素のままの自分で知り合うことは、きっともうないのだろうな。そもそも、外ではビジネス人格でいるクセがついてしまっているし……。

ナンパの誘いに乗ってみた

先日、新宿駅周辺で、とある男性に「お時間があるならお茶をしましょう」「いまはむりなら連絡先だけでも……」と声をかけられた。いわゆるナンパってやつだろう。こういうことたまにあるのだけれど、いままではこういう輩はろくなやつがいないだろうと思い、「忙しいので」と言って逃げてきた。しかし、最近、婚活サイトでの出会いもだんだんマンネリ化してきていたのと、ちょっとその日は余裕があったのと、見た目は普通のサラリーマンだったので、仕事後に30分だけお茶をすることにした。

LINEというのは本当に便利だ。昔のように名刺や電話番号、メールアドレスなど、個人的な情報を教えないで済むし、本名も明かさないですむ(初対面の人に本名が知られないよう、婚活サイトでは違う名前を使っているので、LINEに表示される名前はそれっぽいものに変えている)。イヤだったらブロックすればいいし(まだブロックという機能を使ったことはないけれど……)。

で、その彼。38歳のSE。街を歩いている知らない人に声をかけるくらいの人だから、人見知りではないのだろう。初対面とは思えないテンションでフランクに話をしてきたので、こちらもビジネス人格をそこそこにして、扉をある程度開いて気楽に話ができた。話は途切れなかったし、たった30分とは思えないほど盛り上がった感じがした。最後、彼が「今日は仕事後で時間が少なかったので、今度食事をしましょう」と言い、その日は解散。ちょうど満開の夜桜を愛でながら少し遠回りして最寄り駅まで送ってくれて、なんとなくいい雰囲気だった。

新宿でナンパしてくるのは、キャッチやセールスの場合もあるので堅実女子の皆さんはお気をつけて……。

しかし、翌日、仕事後の彼から来たLINEに、その内容に唖然としてしまった。その内容とは?〜その2〜に続きます。