「月経前不快性障害(PMDD)」は、生理前のつらい症状「月経前症候群(PMS)」よりもさらに深刻なものです。 症状は似ていて、いらいらしたり、空腹を感じたり、疲れが出たりするほか、おなかが痛くなったり、めまい、気分の落ち込みなど。でもPMDDの方が重いのです。

PMSより重いPMDD(月経前不快性障害)

アメリカ保健福祉省によると、PMSを経験した女性は85%と多いのですが、『ジャーナル・オブ・サイキアトリー』誌によると、PMDDまで経験した女性は5%にすぎません。

ここでご紹介するのはPMDDを経験した女性のリアルなストーリーです。

自殺まで考えるほど。なのに生理と関係していると気づかない

「PMDDと診断されたのは昨年の夏のこと。診断された半年前にある避妊をはじめたのがきっかけでした。すぐに毎月のようにひどいPMSの症状が出るようになったんです。それまでごく普通の生活だったのに、数日間だけ完全に別人のようになってしまう。恐ろしくなって、自殺を考えるほどにもなります。終わらないのではと考えるのが一番つらいことでした。月経と関係しているとわからないのです。幸い友達が教えてくれました。私の場合は、避妊法を変えたのがよくて、抗不安薬と抗うつ薬で乗り切りました。大切なのは、つらいのは数日と理解できたところ。振り返ると、ひどいPMS、またはPMDDを抱えていたのです。PMDDなどとは思いもしなかったのがよくありませんでした」

―キャサリンさん、22歳、ワシントン州エドモンズ

すべてがうまくいかないように感じてしまう

「PMDDはどうしようもないもの。およそ1週間、本当に泣いてしまうほど。一番問題なのは、すべてうまくいっていないと思ってしまう。妻としても、母としても、仕事においても、フィットネスでも、生活のすべてでです。何が本当か分からなくなってしまうのです。次そう感じたらホルモンのしわざと考えるようケータイのアラートをセットしているくらいです」

―クリステンさん、32歳、トロント、カナダ

自分を見失ってしまう

「生理の1週間前には、精神的に完全にまいってしまうんです。別人のようになって、涙もろくなりますし、甘いもの、しょっぱいものをほしいという気持ちをおさえられなくなります。いらいらして、ひとりになりたくなる。いらいらしてきたら抗うつ薬を始めて、生理が始まるまで続けます。精神面だけではなく、おなかがいたくなったり、背中が痛んだり、頭痛がしたり。数日続くんです。女だからこそですね」

―クリステンさん、40歳、ノックスヴィル、テネシー州

心もやられてしまう

「過去にはPMDDで自殺も考えたほど、心がやられてしまったんです。毎月なので、それはつらかったです。もうPMSだけはどうにかしようと決めて、でも薬を飲みたくないので、セントジョーンズワートやエッセンシャルオイルを使いました。とりわけクラリセージとドテラのものを愛用。今はとてもよくなりましたがまだつらい日もあります」

―エイミーさん、43歳、ゼブルン、ノースカロライナ州

抗うつ薬を2種類も

「PMDDはかなり悪化して、抗うつ薬を2種類使うほどに。気分は最悪で、不安、ささいなことで泣いてしまい、目に入ったものをなんでも食べてしまう。2、3年だけのことだったので、今はよくなっていますが、今も、生理の1週間前くらいから映画、本の悲しいシーンで泣いてしまうようになって、1、2日前に不安になってくるみたいです」

―ケイトさん、36歳、アラスカ州

仕事を失いました

「PMDDは仕事に影響するんです。前職ではPMDDでたくさんの衝突があって、シリアスに見てもらえませんでした。私は真面目にやっていたし、PMDDもシャレにならなかったから“もう!”という思いでした。今は理解ある男性の上司でラッキーです。今まではそうではありませんでしたから。自然療法とハーブ療法にとても救われています」

―アマリアさん、28歳、バンクーバー

前みたいに外出できません

「PMSは耐えられるレベルでした。2人目の子が生まれるまでは。でもそこからすべての歯車が狂い出しました。みんなとの予定が楽しみなときでも、生理が始まる10〜14日前に、機嫌がガラッと変わるんです。最終的にPMDDと診断されるまでには3人の医者にかかりました。3年ほど抗うつ薬を飲んでいる間は、感覚はマヒしたようで、自分じゃないようでした。それから薬をやめて、今は家族が付き合ってくれています。更年期になって、PMDDはそれほどひどくはなくなりましたが、ホルモンの変動で症状が出るのをちょっと予測しづらくなりました。最悪なのは、友情にヒビが入るかもと思うこと。大きな休日やイベントではみんなと出かけていましたが、今出て行くと、がっかりさせてしまう状況。だから家にいることが多くなりました」

―コリーンさん、50歳、セントポール、ミネソタ州

感情的というにはつらすぎます

「生理前の1週間、とても感情的です。そう言うとさほど悪くないようにも聞こえますが、とても取り乱して、彼氏はケータイでスケジュールに入れているくらい。1週間、みんなに嫌われているように感じるのですが、彼氏が忍耐強く耐えてくれて感謝しています」

―ケニーさん、36歳、ニューオーリンズ

子どもの面倒もままならなくなってしまう

「月の大半はさわやかな気持ちなんですが、生理前の週だけは、自分の子どもの面倒すら見られなくなるほどに。短気になって(子どもが5歳になってからはマシになりましたが)、友達がだれもいないように感じ、とても悲しくなるのです」

―ジェシカさん、28歳、ブルームフィールド、コロラド州

デートが病院で終わったことも

「関節という関節、特にひざと足首が突然痛みだして、生理が来たと悟ります。おなかが痛くなって、デートの最中に卵巣にできた嚢胞が破れて、彼氏に病院まで連れて行ってもらったこともあります。バツが悪かったです。ありがたいことに、今の夫は毎月定期的に起きるのをとても理解してくれています。最悪なのは私がいつもこんな風だと思われていること。ほかの人よりいい月もあれば、つらくて弱りきっている月もあるんです。気持ちはジェットコースターのよう。かわいいもの、刺激的なものを見たりすると、おもわず泣いてしまうことも」

―アイヴィーさん、21歳、レックスバーグ、アイダホ州

苦しみを終わらせるための子宮摘出

「PMDDは精神面、肉体面の両面で症状が出ました。12歳に生理がはじまって、ひどい腹痛に出血が続き、毎回血が漏れるので、ウエストにはシャツを結んで、自宅では服をごしごし。とても恥ずかしくて。おなかの痛みが出るたびに、イブプロフェンを6〜8個飲んでいて、そうしないと、インフルエンザにかかったように汗をかいて寝込んでしまっていました。吐いてしまうこともあります。トイレにこもったりもしました。お手洗いの場所を熟知するほど。避妊はPMDDなどにはよかったです。でも、子どもが生まれるとすぐに、子宮摘出を受けました。最もいい選択だったと思っています」

―マンディーさん、39歳、メンドン、ユタ州

Charlotte Hilton Andersen/11 Women With PMDD Share What It's Really Like

訳/STELLA MEDIX Ltd.