永野芽郁

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 永野芽郁がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』が4月2日からスタートした。同ドラマは、初回から視聴率21.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と好スタートを切り、第1週の平均視聴率でも20.1%と好調を保っている。そんな今作では、失敗を恐れないヒロイン・楡野鈴愛が、高度成長期の終わりから現代までを、七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでが描かれるという。第1話では、主人公の胎児時代から始まり、CG映像に主人公の永野がナレーションを被せながら進行するという画期的な構成が注目を集めた。

 そして今回、朝ドラの脚本を務めたのが、『ロングバケーション』(フジテレビ系)や『ビューティフルライフ』(TBS系)など、数々のヒットドラマを生み出してきた北川悦吏子である。彼女は、朝ドラ史上初、主人公が胎児からスタートした今作について「もしかしたら朝ドラに革命を起こしたんじゃないかなと思っていて。それぐらい斬新」「今までの朝ドラのラインアップを見ると、『半分、青い。』が明らかに異端なのは分かっていて。その中で、この冒険ができたことは、それだけで凄く大きいし、チャレンジング。よくやらせていただけたなと、NHKさんには感謝しています」とコメント。

 そんな彼女のチャレンジ精神は、8年前に手掛けたドラマ『素直になれなくて』(フジテレビ系)にも表れていた。同ドラマは、当時、急速にユーザーが増えていたツイッターを取り入れた青春群像劇として製作され、リアルとネットツールをどのように繋げて描かれるかに注目が集まった。しかし、スケジュールの都合上、北川はこの企画に関わることが決定してからアカウントを取得し、システムを熟知する余裕のないまま脚本の執筆を進めた。その結果、ドラマ放送後には「ツイッターが不慣れなのに脚本を書いたのか」という辛辣な意見がネットで飛び交うことになったのである。

 この状況に北川は、自身のツイッターにて「ツイッターができることを、なんでそんなに人は自慢するの? できないことをなんで、そんなに下に見るの? 最初にツイッタードラマを書こうと私がしたときに そういう人が何人もいた」「ツイッターも知らないでツイッタードラマ。ツイッターを知っていることってそんなにすごいのか? というのが私の感想です。こんなのシステムじゃん。調べて勉強して慣れれば誰でも使いこなすでしょ。器械やシステムを使いこなすことが、エライ、と思うことってバカみたい」と激怒した。これは彼女の周囲にいる人間だけでなく、批判を繰り返す一部視聴者に対しての意見でもあったのだろう。

 現在もツイッターを続けている北川だが、今回は何事もなく最終回を迎えられることを祈るばかりだ。