その王子感は罪。福士蒼汰が秘めた闇 #罪な男

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端正なルックス。180cm以上の高身長。ひとつひとつの所作は上品で、性格もやさしく穏やか。そんな男性がいたとしたら、誰もが完璧だと認めるだろう。まるで少女漫画の世界から飛び出してきたような「王子感」あふれる俳優、福士蒼汰。

しかし話すうちに、彼への印象が少しずつ変わっていく。勝手に抱いていた王子のイメージが1枚ずつ剥がれ落ち、見えてきたのは飾らない「福士蒼汰」の姿だった。

罪な男#05 福士蒼汰「その王子感は罪」

「自分自身のことを“王子様”だとはまったく思わないです。自分にとっては王子様というと浮世離れしていて、人間味のない感じを連想してしまうので、あまりいいイメージはないのかもしれません」

「自分は完璧なんかじゃなく、どうしようもない人間です(笑)。自分の話をしても、きっとおもしろくないだろうなと思っちゃいます」

「小中高と、クラスの中心グループには一度も入ったことがないです。いつもちょっと離れたところにいました。どこにも属していないけど、孤立しているわけじゃない。そんなポジションにいることが多かったです」

「インドア派なので、家でだらだらするのが好きです。寝るつもりがないのに寝落ちしちゃったり、やらなきゃいけないことがあるのにネットで動画を観たり(笑)。そういうところは本当にどうしようもないかもしれません」

「映画『曇天に笑う』では、長男としてひとりひとりに愛情を持って接するよう心がけていました。自分の性格的に『よっしゃ、ついてこい!』というタイプではないので」

「演じる中で、兄弟たちには自分の本心をあまり見せないようにしていました。笑顔も作っていたところがあって。隠している部分を見られたくないからこそ、笑顔でごまかしていたのかもしれないと思っていました」

光と闇、本性はどっち?

「自分は完璧なんかじゃない」彼はそう言ってうつむいた。テレビや雑誌でよく見るキラキラした笑顔からは想像できない、悩ましげな顔で。王子なんて安直な言葉では括るのは失礼だった。彼だって私たちと同じように、ときには迷ったり、弱くなったり、どうしようもない一面だって持っている。そんな顔を知れば知るほど、より罪深さを感じて好きになってしまうのだ。

福士蒼汰主演 映画『曇天に笑う』

舞台は、文明開化が進む明治初期。町を守ってきた曇(くもう)神社の14代目・曇天火(福士蒼汰)は、次男の空丸(中山優馬)、三男の宙太郎(若山耀人)、そして10年前に大怪我しているところを助けた金城白州(桐山漣)と4人で暮らしていた。そんな中、琵琶湖のほとりにある大津では曇り空が続き、町の人々はオロチ(大蛇)の復活が近いのではないかと不安を抱く。天火はその復活を阻止するべく、たったひとりで背負う決意をするが……。

全国公開中
(C)2018映画「曇天に笑う」製作委員会 (C)唐々煙/マッグガーデン

(編集・文:高橋ちさと/マイナビウーマン編集部、撮影:須田卓馬)