賃料支払いの行き詰まりが問題化しているシェアハウス投資で、多くのオーナーに融資をしていた地方銀行のスルガ銀行(静岡県沼津市)に対し、金融庁が立ち入り検査に入ったことが13日、分かった。

 融資の過程で書類の改ざんが横行していたことが分かっており、なぜ不正を見抜けなかったかなどの実態把握を進める。

 スルガ銀行はシェアハウス建設資金の多くを融資してきた。融資の可否を審査するための書類は貯蓄や所得が水増しされ、融資条件に合うように見せかける改ざんが繰り返されていた。

 金融庁は3月、スルガ銀行に対し銀行法に基づく報告徴求命令を出して詳しい説明を求めてきたが、誰が改ざんを主導したかは不明のままだ。立ち入り検査で、不正を見抜けなかったガバナンス(企業統治)の甘さや幹部を含む組織的関与が明らかになれば、業務改善命令や業務停止命令などの厳しい行政処分を検討する。

 スルガ銀の広報担当者は13日、金融庁の検査について「コメントは控えさせてほしい」と話した。