いすゞ自動車は13日、液化天然ガス(LNG)が燃料の大型トラックの走行試験を6月に始めると発表した。

 運送会社の協力を得てLNGトラックを走らせるのは日本で初めて。LNG車は二酸化炭素(CO2)の排出量がディーゼル車に比べて少ないほか、運行できる距離も長い。こうした利点を実証し量産車の開発に生かす方針だ。

 走行試験は、環境省の補助事業の一環。天然ガス関連事業を手がけるシェルジャパン(東京都千代田区)、環境優良車普及機構(同新宿区)と連携して今年度内に実施する。

 いすゞは、市販する圧縮天然ガス(CNG)が燃料のトラックをベースに大型LNGトラックを開発。この車両を大阪−東京間の約500キロを走らせる。

 LNGトラックは、佐川急便とトナミ運輸(富山県高岡市)も協力し業務での使い勝手を検証するほか、燃費や走行性能のデータも収集。LNGの充填(じゅうてん)には、大阪市のトラック用LNGスタンドなどを利用する。

 大型LNGトラックは1回の充填で1000キロメートル以上走ることが可能で、運行距離がCNG車の約2倍に達する。高速道路を走行時の環境性能について軽油が燃料のディーゼル車と比べると、CO2排出量を約10%削減できるという。いすゞは、環境面以外に長距離の運搬に向く特長も実証し「量産車の検討を進めたい」としている。