シリアのアサド政権が化学兵器を使用した疑惑をめぐり、米国が仏英と共同で軍事攻撃に踏み込む可能性が強まるなか、ロシアのネベンジャ国連大使は12日、国連安全保障理事会での非公開の会合後、記者団に対し、「我が軍がシリアに駐留しているため、(軍事攻撃した場合の)情勢悪化の可能性は高いと明確に指摘した」と語った。

 米ロの衝突の可能性も否定しなかった。

 ネベンジャ氏は「特定の常任理事国が(軍事攻撃の)準備を進めており国連憲章違反だ」と米国を批判。「危機が段階的に深まり後に引けない状態にならないこと、米国とその同盟国が主権国家(シリア)への軍事行動を控えることを期待する。喫緊の優先事項は危機の回避だ」と強調した。ロシア軍は、シリア政府の要請で配備されていることも指摘した。

 記者団からの「米ロ戦争の危機か?」との質問に、ネベンジャ氏は「いかなる可能性も除外できない。なぜならワシントンから好戦的なメッセージが来るからだ」と答えた。そのうえで、「米国はロシア軍がシリアにいることを知っている。対話で危機を回避することを願う」と繰り返した。