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スシローグローバルホールディングスの勢いがとまらない。今期中にあきんどスシローの500店舗体制が実現する見通しだ。フードコートモデル「スシローコノミ」や寿司居酒屋の「杉玉」といった新業態、海外進出も含め、スシローの寿司商圏は急速に拡大しつつある。

○大きく変わる出店計画

スシローグローバルホールディングス全体の出店計画は大きく変わりつつある。2016年7月に策定した中期経営計画(2017年9月期-2019年9月期)では、年間30-40店舗の出店を計画していた。この数値はあきんどスシローのみの数値であり、現在も策定当初のペースで出店が続いているものの、新業態の数値を含まないからだ。

出店計画について水留浩一社長は「杉玉、コノミ、海外展開を考えると年間50店ペースになりそう。既存のスシローモデルがそのうちの7割、スシローコノミ、杉玉、海外進出が残り3割を占めることになりそう」とコメントする。

今年3月に発表した新業態のスシローコノミ、杉玉は好調なようだ。スシローコノミは神奈川県横浜市のジョイナスに入る1店舗のみだが、水留社長は「数多くの問合せをもらっている。来月、再来月に新規オープンはないが、かなりの展開スピードで出していける」と話す。

期待が大きいのは、バリエーション豊かに展開できる点だ。「ひとつはオーダーを受けて寿司を提供するイートイン、もうひとつはテイクアウトという2つの提供形態がある。フードコートだとイートイン型、駅ビル、駅中はテイクアウトの比重が高めるといったように、比重を変えることで店舗のバリエーションを増やせる」(水留社長)。

寿司居酒屋として今年3月に存在が公表された杉玉も好調だ。今期中に直営店を増やし、最終的には3桁出店、フランチャイズも視野に入れながら展開していく。

海外進出も進む。6月15日に台湾1号店がオープンする。年内には5店舗程度を予定しており、1号店オープン以後、ほぼ毎月のペースで新規出店を行なっていく。かつて苦戦していた韓国においても成長しており、年内には10店舗程度となるようだ。

○注目すべきは利用シーン

今後の展開についても、水留社長は「新しい利用シーンを作ってくことに力を入れていきたい」と話す。さらっとコメントしたが、この発言は重要だ。これまでスシローの動向は、既存のスシロー店舗の動向に注目すれば済んでいたが、それが今では大きく変わった。

寿司の利用シーンをどこまで広げられるか、という取り組みは他の回転寿司大手が取り組んでいない分野であり、回転寿司業界の先端的な取り組みともいえる。急速に拡大するスシロー商圏は、先々の回転寿司の広がりを見ていくうえでも重要なものとなりそうだ。次はどんな場所や店舗形態でサービスを行なうのか注目したい。