証券面東証1部の「食品」の欄を見ると、おなかがすいてくる感じのするおいしそうな、銘柄が並んでいます。

 「明治ホールディングス」などの菓子、そのほかハム、焼き肉、漬物、調味料…。衣食住の中でも、「食」は暮らしに直結し、毎日消費されるものです。言い換えれば、需要が安定している業種であることから、株価も景気に左右されにくいと考えられています。これはディフェンシブ(防衛的)銘柄と呼ばれ、安定した業績から配当も出やすく、長期投資に向いています。

 安定していることはすなわち、ほかの業種をしのいでの急騰も期待しづらく、ヒット商品の誕生で大きく上昇することもありますが、その材料は一過性の可能性も少なからずあります。

 食品業界の収益圧迫要因としては、原材料価格上昇や輸入材料が値上がりする円安があります。これは商品価格に転嫁することができればむしろ売り上げを増やす要因にもなり、株価の好材料となることもあります。ただ、食中毒や異物混入など、食の安全を脅かす深刻な事件、事故が起きてしまうと信用回復に時間がかかることが多く、リスク要因となります。  (三好美佐子)