シェアハウス「かぼちゃの馬車」運営で急成長していた(株)スマートデイズ(TSR企業コード:294730672)。同社のシェアハウス購入を巡っては、預金残高など申請資料の改ざんの疑いも報道されている。スマートデイズは4月9日、負債約60億円を抱え東京地裁に民事再生法の適用を申請したが、その直前にシェアハウス販売を手掛けていたA社が本社をレンタルオフィスに移転していたことがわかった。
 A社は、投資不動産の仲介事業などを手掛け、ミドル富裕層を対象に事業を展開。だが、手掛けていたスマートデイズのシェアハウス購入の勧誘を巡り、一部のオーナーが3月27日、A社を東京地裁へ提訴。訴状によると、シェアハウスを購入したオーナーは「きわめてリスクの高い投資物件に投資させた」などと訴えている。

 この前後から東京商工リサーチはA社への取材を進めていたが、2018年3月に本社を東京都千代田区から港区へ移転していたことが判明した。

 4月11日午後、移転先のビルを訪問した。ビル1階の案内板にはレンタルオフィス運営会社の社名だけで、A社の社名は見当たらない。だが、住所に間違いはない。そこでレンタルオフィス総合受付のタッチパネルでA社の名前を入力すると、存在を確認できた。内線ボタンを押すとA社の名前を名乗る男性の声が応答。本社移転の経緯や新たな本社の電話番号を教えてほしいと伝えると、男性は「今は忙しい」とだけ言って一方的に内線を切った。

 スマートデイズのオーナーからは、「A社と連絡が取れない」という声も上がっている。オーナーらは勧誘方法が正しかったのか、直接の説明を求めている。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年4月13日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

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