世界で最初に誕生した表計算ソフト「VisiCalc」が登場してから40年、Microsoft ExcelやNumbersなどさまざまなソフトウェアが登場していますが、Googleアカウントさえ持っていれば無料かつ専用ソフトウェアのインストールなしで使えるのが「Googleスプレッドシート」です。そのGoogleスプレッドシートに新しく単純な繰り返し作業などを記録してワンボタンで実行できるようになる「マクロ」機能が搭載されます。

Think macro: record actions in Google Sheets to skip repetitive work

https://www.blog.google/products/g-suite/think-macro-record-actions-google-sheets-skip-repetitive-work/

表計算ソフトは登場から現在に至るまで、収益分析や在庫管理など、ビジネスにおけるさまざまな分野で活躍してきました。そんな表計算ソフトのひとつである「Googleスプレッドシート」を提供するGoogleは、長年機能改善に向けてさまざまな取り組みを行っており、ついに単純な繰り返し作業を自動化するための「マクロ」機能を実装しました。

活用例としては、複数の四半期データから同じ形式のチャートを作成するなどが挙げられており、同じ手順の手作業で数時間かかるところを、マクロ機能の登場により大幅に短縮できるとのこと。また、マクロ用にコードを入力しなくても、作業手順を記録する機能もあるので、誰でも気軽に使えるという利点もあります。

実際にGoogleスプレッドシートに実装されたマクロ機能を使っている様子は以下のムービーで確認できます。

Record macros in Sheets, skip mundane tasks - YouTube

これがGoogleスプレッドシート。



「Tools(ツール)」→「Macros(マクロ)」→「Record macro(マクロを記録)」の順番でクリック。



画面下部に赤色の記録マークが出れば、動作を記録しているということになります。



記録する動作はどんなものでもOKで、例えば「Format(表示形式)」→「Alternating Colors(交互の背景色)」をクリック。



好きな書式設定のスタイルを選べばスプレッドシートをより見やすく色つけできます。色つけが完了したら「Done(完了)」をクリック。



さらに、適当な列を選んで「Insert(挿入)」→「Chart(グラフ)」をクリックすると……



グラフが作成されました。



ここまで行ったスプレッドシートの色つけ・グラフの作成という2つの動作をマクロとして記録する際は、画面下部の「SAVE(保存)」をクリック。



マクロに名前をつけたら「SAVE(保存)」をクリック。



記録したマクロは「Tools(ツール)」→「Macros(マクロ)」からいつでも使用可能。



ワンボタンで複雑な動作も再現できます



Googleスプレッドシートのマクロ記録機能は、動作を自動でGoogle Apps Scriptに変換してくれるというもの。なので、マクロを更新する場合、スクリプトをいじれる人はマクロを一から再記録するのではなく、スクリプトを直接編集すればOK。また、独自のApps Script関数を作成し、新しいマクロとしてインポートすることもできます。

このほか、Googleスプレッドシートには新しいグラフタイプが追加されたり、ファイルを移動した場合でもドキュメントやスライドのデータを最新状態に保つことができるチャートを埋め込む方法が登場したりしています。さらに、Googleのエンジニアリングチームは人工知能(AI)の力をGoogleスプレッドシートに活用することで、より賢いピボットテーブルを実装しています。

記事作成時点では日本語版のGoogleスプレッドシートにはまだマクロ機能が登場していないのですが、既に日本語のヘルプページも用意されているので、間もなく使えるようになるものと思われます。

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