高専と大学の「共同教育」で地方創生リーダーを作ろう!

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 国立高等専門学校機構は、高専の本科5年を終えた学生に対し、高専と大学が連携して教育を行う「共同教育課程」を2019年度から始める。高専「専攻科」とも大学「編入学」とも異なる進学の仕組みを、文部科学省が整備する。技術者教育の高専と、多様な教育資源を持つ大学の両方のよさが生かせる。地域から転出せずに都市部でも学ぶため、地方創生の点でも魅力ある形になりそうだ。

 高専の学生が20歳で本科を終えて進学する場合おもに、高専専攻科6―7年生か、大学学部3―4年生かの選択肢がある。新制度では、この両方の教育を受けられる。学生は2機関に所属し、学位は大学から得る。近隣の2機関で頻繁に、遠方なら高専と大学で半年ごとなどで行き来する。

 地域産業の課題解決を重視した「地域連携型」、高専単独では難しい新領域や知的財産、ビジネスなどの学びを行う「異分野連携型」、大学の博士課程進学につながる「学術連携型」のいずれかで、高専と大学が個々に組んで設計する。高専編入学者が格段に多い長岡、豊橋の両技術科学大学は、ハブ(結節点)として複数の高専と連携することもありそうだ。

 高専は各県の第2、第3の都市に多い。そのため都市部の大学に転出するのではなく、多様な経験を踏まえて地方創生のリーダーに育つことも期待される。高専生は現在、1学年約1万人で6割が就職し、4割が進学している。進学のうち6割が大学編入学、4割が専攻科進学となっている。