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クレジットカードを作ろうと申し込んだのに「審査に通らず、作れなかった!」という経験はありませんか? どうして作れなかったのでしょうか、そして、どうしたら作れるようになるのでしょうか。今回は、クレジットカードの審査についてお話します。

○クレジットカードが作れない理由には何がある?

クレジットカードは、カード会社の審査基準を満たすと作ることができます。審査は、申込書に記入する本人の情報や、信用情報機関に登録されている過去のクレジットカード・ローンなどに関わる情報をもとに、各カード会社の基準に沿って行われます。

いずれのカード会社も、詳細な審査基準を公表していません。ですから、自分が審査に通るかどうかを、事前に確実に知ることはできません。仮に審査に通らなかった場合、その理由を教えてもらうこともできません。

一般的には、次のような理由が考えられます。審査に落ちてしまったときは、これらに該当しているかもしれません。

1.そもそも入会資格を満たしていない

クレジットカードを作るときは、会員として入会手続きをします。その際に明記されている「入会資格」を満たしていないと、まず審査には通りません。

例えば、入会資格に挙げられることが多い「年齢」。多くのカードは「満18歳以上」としており、高校生は対象外です。若手向けに「満18歳〜25歳」と限定しているものもあります。

また、ゴールドカードの多くは「満30歳以上」を要件にしています。ゴールドカードは年齢以外にも独自の審査基準がありますが、年齢が達していないと、原則としてそもそも入会できません(一部、20代向けのゴールドカードを発行している会社もあります)。

2.勤続年数が浅い

新入社員や転職したての人は、勤続年数が審査に影響し、不利になる可能性があります。大企業や安定的な業種にお勤めの場合には、入社間もない時期でも問題ないことが多いものの、一般的には勤続年数が1年に満たないと、カードの利用代金の返済能力が低いとみなされてしまうようです。

また、アルバイトやパート、自営業の場合も、審査上で不利になることがあります。

3.年収が低い

返済能力に大きくかかわる年収も審査対象になります。いくら以上、という明確な基準は公表されていませんが、年収が低い場合には、勤務先や勤続年数など安定性も考慮しながら判断されるようです。

なお、ゴールドカードの場合は「安定的な継続収入がある」という項目が入会資格に明記されていることが多いです。年収の高さだけでなく、安定的であることも重要です。

4.延滞したことがある

過去5年間にクレジットカードやローンの返済を延滞したことがある場合、特に不利です。カード会社が入会審査の際に参照する信用情報には、その会社のほか、他社での支払いや延滞に関する情報が掲載されています。

クレジットカードやローンの契約が終了してから、または完済してから5年間は情報が保有されていますので、その間に延滞した、延滞が続いてカードを解約されたことがあると、新しくカードを作るのは難しいかもしれません。

5.借入残高が多い

既に持っているクレジットカードでの返済残高が多いとき、キャッシングの利用残高が多いとき、ローンの借入残高が多いときなども、不利になる可能性があります。

特に、年収に対してこれらの債務の総額が大きいと、さらに新しいカードを作って返済できるのかが問われることとなり、カードを作ることが難しくなります。

カードを作る際に参照される信用情報は、カードに関する返済状況だけではありません。クレジットカードでのお買い物のほか、カードローン、キャッシング、住宅ローンなども含まれます。

また、国内には3つの信用情報機関があり、各機関の情報は相互に利用されています。新しく契約しようとするカード会社が加盟している信用情報機関には延滞情報がなくても、他の機関にあれば、審査に響くこともありえます。

○どうしたらクレジットカードが作れるようになる?

万が一審査に落ちてしまったとき、それでもカードを作りたいときにはどうすればよいのでしょうか? 絶対ではありませんが、作れる可能性を少しアップする対策を挙げておきましょう。

1.年齢基準を満たすカードに申し込む

まずは入会資格に明記されている年齢基準を満たすカードを狙いましょう。一般的には満18歳以上ならOKですが、若手向けのカードを30代で申し込んでしまったり、満30歳以上を対象としたゴールドカードに20代で申し込んでしまったりすると、審査に落ちる可能性が高いです。自分の年齢に合ったカードを選びましょう。

2.時間をおいて申し込み直す

一度審査に落ちてしまっても、後でもう一度申し込むと通ることもあります。例えば、勤続年数が1年以上になってから、延滞を完済し5年以上たってからなどは、信用情報が改善している可能性が高いです。

また、カードに申し込んだ事実も、6カ月間は信用情報機関に登録されます。一度にあちこちのカードに申し込んで審査に落ちてしまうと、その情報も登録され、他のカードを申し込むときに不利になるかもしれませんので、次の申し込みまで時間をおくことが大切です。

なお、その間にほかのところで延滞しない、大きな借入れをしないことは言うまでもありません。

3.ゴールドカードよりは一般カードを優先する

ゴールドカードは、一般カードよりも審査基準が高めです。ゴールドカードでは審査に通らなくても、同じカード会社の一般カードなら通る可能性もあります。

また、まずは一般カードを作って、きちんと利用代金を返済していると、その履歴が信用情報に蓄積されていくため、後にゴールドカードの審査上有利になることも期待できます。いきなりゴールドカードを作ろうとして審査に落ちてしまう履歴を残すよりは、一般カードで審査に通って、信用力を上げておく方が良いかもしれません。

一度審査に通らなくても、それでずっと作れなくなってしまうわけではありません。審査の仕組みを知って、ムリなくチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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加藤梨里

ファイナンシャルプランナー(CFP)、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター研究員

保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーのご相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。大学では健康増進について研究活動を行っており、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方、健康管理を兼ねた家計管理、健康経営に関わるコンサルティングも行う。