おかゆは具合が悪い時しか食べない、なんてもったいない! 時間がかからず、実はアバウトでよくて、放っておけるのはなにしろ朝向きなのです。

 フードユニット・オカズデザインもそう提案。忙しい毎日をちょっぴり見つめ直したいと思っている人。朝は、おかゆがあればいいんです。

» 第2回 味わい広がる「常備菜」レシピ

 朝は誰でも忙しい。でも、気持ちのいい朝時間を過ごせたら、きっと一日の充実感が違ってきます。例えば、朝ごはんのためにおかゆを炊くこと。お米をといでざるにあげ、あとはコトコト炊くだけです。その間に身支度を整えたり、ちょっとした家事をすることもできます。炊飯器でもいいけれど、土鍋を使ってほしいのはこの「コトコト」があるから。静かな音やあたたかさが、私たちを豊かにしてくれるように思います。そして、ふたを開けたらふわっと立ち昇る湯気、透けるような白いおかゆに「いい朝だな」と感じられるはずです。

 しかも、おかゆのアレンジは無限。時間がないときの浸水時間は10分くらいだっていいし、水加減も体調に合わせて。おかずをわざわざ作らなくても、常備菜やお漬物、昨日の残り物だって、おかゆに添えるとまた新しい印象になるでしょう。

 手の込んだ朝ごはんも素敵だけれど、毎日の朝食に提案したいのは、おかゆ。生活を豊かに、少しゆっくりと感じられるような朝のおいしい時間が過ごせるはずです。

――オカズデザイン

「白がゆ」のレシピ

■材料(2人分)
・米:70g
・昆布だし、または水:700mL
・塩:小さじ1/2

■作り方
(1) 米は洗って1時間ほど水に浸す。ざるにあげ、水けを軽くきる。
(2) 土鍋に(1)の米、昆布だしまたは水、塩を入れてふたをし強めの中火にかける。沸騰したら軽く底を混ぜ、くっついている米をはがす。ふたを少しずらし、弱めの中火で20分炊く。
(3) 味をみて、足りなければ塩(分量外)で整え、器に盛る。

【ポイント】
・昆布は前夜から水に浸す。だしは1リットルくらい作っておいて、残りは夕食のお味噌汁に、昆布はためて塩昆布に。
・米を浸水したあとは軽く水けをきってから水加減すると正確にできる。放置すると米が割れるので、さっとでOK。
・今回は米の10倍のだし(または水)で。炊き上がりは口の中ですっと溶けるやわらかさ。これを基本に好みを探して。

おかゆアレンジ
「鶏の中華がゆ」のレシピ

■材料(2人分)
・白米:70g
・もちきび:10g
・鶏手羽先または手羽元:200g
・水:1L
・塩:小さじ1/2
・長ねぎの白い部分:15cm
・しょうが:1片
・ごま油:大さじ1
・いり白ごま:小さじ1

■作り方
(1) 米ともちきびは軽く洗い、1時間ほど水に浸す。ざるにあげ、水けをよくきる。
(2) 鶏手羽先はさっと水洗いし、キッチンペーパーで水けをふき取る。厚手の鍋に手羽、水、塩を入れ、強火にかける。沸騰したら火を止めてふたをする。
(3) ねぎは粗みじん切りに、しょうがは細めのせん切りにする。
(4) フライパンにごま油を熱し、(3)を弱火で炒める。香りが出てきたら(1)を加えて強火で炒め、油がなじんだら火を止める。
(5) (2)の鍋を再度強火にかけて沸騰させ、(4)を入れ、米粒がスープの中で踊るくらいの中火にする。あくが出たら取りながら煮詰める。
(6) 20分ほど煮たらごく弱火にし、木べらでときどき底を混ぜながら、さらに40分ほど、好みのとろみ加減まで煮詰める。途中、水分が足りなくなってきたら随時水(分量外)を足す。味をみて、足りなければ塩(分量外)で整え、火を止める。
(7) 手羽先を取り出して身をほぐし、鍋に戻す。器に盛り、ごまをふる。

【ポイント】
・少し余裕のある朝は中華がゆに挑戦。鶏肉はだしのもとなので、貝柱などでもいい。ピータンを入れればピータンがゆに、ザーサイ、豆苗を合わせても中国風朝食が完成。

Text=Mei Hojo,Photographs=Shinsaku Kato,Cooking=OKAZU DESIGN,Styling=Mariko Nakazato