【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は9日、ホワイトハウスで開いた閣議で、「恐らく中国と取引するだろう」と述べ、通商問題をめぐって中国側との協議に応じる考えを示した。

 ただ、中国による報復関税への備えとして、米国内の農業が受ける損失を政府が「補償するだろう」とも話し、対立激化も辞さない姿勢を強調した。

 トランプ氏は農家を「偉大な愛国者だ」と語り、中国などとの不公正貿易に対処することで、結果的には「農家の暮らしぶりははるかに良くなるだろう」と指摘。政権が打ち出した通商政策への理解を求めた。

 中国が交渉を通じて譲歩姿勢を示さない場合は、知的財産侵害を理由に、中国の対米輸出品に25%の関税を課す制裁措置を発動する方針を改めて示した。

 一方、ロス商務長官は9日の講演で、「米輸出業者は(外国の)関税、非関税障壁に従わなければならない」と不満を表明。日本などを念頭に「(米国が)もっとも信頼する友好国」でさえも米国からの輸出に貿易障壁を持っていると指摘し、「活用できるすべての手段」を駆使して「公正で自由、互恵的」な貿易関係を実現する考えを強調した。