部屋に観葉植物や四季折々の草花を飾るのは、自然を取り入れ、毎日の生活を明るくするすばらしい方法で、おまけに植物は室内の空気をきれいにするのにも役立ちます。しかし、いくつかの種類は、犬や猫にとっては有害なのです。

ペットにとって有毒な観葉植物

毒性があまり強くない場合や、あまりに味がまずくて少ししか食べられなかった場合には、症状の大半はたいしたことはないでしょう。

イリノイ州ウルバーナにある『ASPCA Animal Poison Control Center』でメディカル・ディレクターを務めるティナ・ウィズマーいわく、たとえばポインセチアは毒性に対して大げさに評価されていて、たとえペットがかじってしまったとしても「お腹の調子が少し悪くなる」程度で、多くの猫が興味をもつオリヅルランを間違って食べてしまったときと大差ありません。しかし、いくつかの植物は犬や猫が食べると危険で、重篤な症状を引き起こし、ときには死を招くこともあります。ペットにとって有毒な観葉植物について知るには、続きをどうぞ。

サゴヤシ

ウィズマーによると「もっとも深刻な問題が起こるのはサゴヤシです」。 この非常に危険な植物は、嘔吐、激しいのどの渇き、出血性胃腸炎、血液疾患、肝臓へのダメージ、肝不全、死を引き起こすことがあります。

オーニソガラム(子持ち蘭)

特に葉や花が心臓疾患を引き起こすことがあると、ウィズマーは注意を呼びかけています。

ユリ

テッポウユリ、オリエンタルリリー、スカシユリ、そのほか球根から育つユリ科の植物は、猫に腎不全を引き起こしますが、犬は問題ないとウィズマーは指摘しています。実際に、花粉だけでも猫にとっては命とりであることが知られています。危険を避けるには、花が開いて花粉をあたりに落としはじめるよりも先に、おしべの先端をむしり取るかハサミで切り取ってしまうという方法もあります。

アロエ

日焼け用の軟膏としても一般的なアロエですが、犬猫ともに、嘔吐、うつ、下痢、食欲不振、痙攣を引き起こすことがあります。

ディフェンバキア

英語の別名をダム・ケーン(口がきけなくなる茎、という意味)という幅広の葉をした人気の植物。口腔や舌、唇に激しい痛みと炎症を起こしたり、流涎、嘔吐、嚥下困難をきたしたりするまで、ペットが葉を噛み続けてしまうという事態にはならないでしょうが、念のためしつこい噛み癖のあるペットからは遠ざけたほうがよいでしょう。

ドラセナ・フラグランス

こちらも幅広の葉のポピュラーな観葉植物で、英語ではコーン・プラントやリボンプラント(日本では幸運の木)とも呼ばれていますが、流涎、嘔吐、うつ、食欲不振を起こします。

カネノナルキ(フチベニベンケイ)

広く流通している南アフリカ原産の多肉植物で、成金草という名前でも知られています。猫や犬がたくさん噛むと、嘔吐やうつを引き起こすことがあります。

フィロデンドロン

たくさんの種がある観葉植物で、そのうちの多くは大きな緑色の葉が特徴で簡単に増やすことができるため人気があります。しかし食用には適さず、ペットが口にすると口腔や舌、唇に激しい痛みと炎症、嚥下困難、流涎、嘔吐を引き起こす場合があります。

ポトス

広く普及している、美しいつる性の植物ですが、英語の別名をデビルズ・アイビーといいます。この植物に含まれる「束晶」が猫や犬にとって有毒です。束晶とはある種の植物が捕食者を撃退するために持っている針状の結晶のこと。これを摂取すると、口腔や舌、唇に激しい痛みと炎症、流涎、嘔吐、嚥下困難を引き起こすことがあります。

そのほかの注意すべき植物

ポインセチアが一般に信じられているよりも安全である反面、ペットがかじったり、飲み込んだりしないように避けておくべき球根や花も存在します。たとえばアマリリス(特に球根)、シクラメン、スイセン(ペーパーホワイト、特に球根)、シャコバサボテンやゲシクジャクなどが該当します。

『The ASPCA Animal Poison Control Center』では、一般的な有毒植物(観葉植物と屋外の植物の両方)の広範なリストと、犬猫が食べてしまってもまったく問題ない安全な植物のリストを公開しているとともに、もしペットが毒性のある物質を食べてしまった可能性があるなら、すぐに近くの獣医師に相談するように勧めています。

Jean Nick / 9 Houseplants That Could Kill Your Pets

訳/Maya A. Kishida