東急エージェンシーは4月4日、留年生を対象に応募枠を設けた「留年採用」を開始した。ネットでは大きな話題になるなか、賛否両論となっているようだ。

同社は「留年は、財産だ。」のキャッチコピーを掲げ、留年を「”やりきった人”が多いはず」とポジティブなものとして捉える。「まわり道してでも挑戦し、何かを夢中になってやり遂げた。結果としての留年であれば、それはじぶんだけの魅力になり、武器へと変わっている可能性が高い」と留年生を評価した。

具体的な取り組みとして、同社屈指の留年経験者たちが集結し、留年や広告、会社について持論を熱く語る「留年だらけの会社説明会」を5日に開催。さらに、留学、起業、学問の追究など、何かをやり抜きたいという想いを尊重し、1年後に入社を延長できる「留年パスポート」制度も開始する。

Twitterでは、

“留年採用を逆張り感として解釈せずに、優秀な人を徹底的に見つけにいくぞという東急エージェンシーさんの姿勢と覚悟が素敵。見習いたい”
“面白い。好きな事にのめりこんで留年っていう人が周りには多かったし、周りで留年した人達軒なみ好きだったなぁ。”

と高く評価する声が上がっている。一方で、

“なんで日本ってすぐにこういう小手先だけの表面的な施策に走るかね。話題性のために企業が就活生を弄んどるようにしか見えん。”
“通年採用で、学卒関係なく、年齢基準にしたらいいのではないか?今でも留年は理由を聞いて判断する会社がほとんどだと思う。”

と批判的な声も少なくなかった。

留年採用の募集要項は、何らかの理由で留年した人(浪人や休学なども含む)、留年をものともしない、情熱やビジョン、人生経験を持っている人で、29歳以下、2019年4月に入社可能な人を対象とする。入社後のミスマッチがないように、同社では応募段階で希望のコースを選択できる職種別採用を実施しており、留年採用でも適用されるという。

留年に光を当てたことを支持する声と同時に、あえて”留年”の括りにする必要はなく、通年採用にすればいいという冷ややかな声も多数。とはいえ、応募するかはさておき、留年がネガティブなことと思っている就活生にとっては救いになりそう?

(山中一生)

■関連リンク
留年採用
http://www.tokyu-agc.co.jp/recruit/2019/ryunen-saiyo/