中国、米国債より実物資産に投資すべき=人民銀委員

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[博鰲(ボアオ) 9日 ロイター] - 中国人民銀行(中銀)金融政策委員会の委員で、中国国民経済研究所所長の樊綱氏は9日、海南省で開催中の「ボアオ・アジアフォーラム」で、中国は米国債ではなく実物資産への投資に資金を活用すべきとの見解を示した。

また中国の債務問題は深刻だが、金融危機を引き起こすほどではないと指摘。中国の過剰債務はこれまでの景気過熱の結果であるほか、中国の貯蓄率は対国内総生産(GDP)比で44%とリスクに対する緩衝材は十二分にあると述べた。[nL3N1RM10J]

ただ中国のレバレッジ比率の安定化には時間がかかるとの認識を示した。

樊氏は、中国メディアの第一財経(YICAI)との8日付インタビューで、米国は中国の台頭にプレッシャーを感じていると言及。中国の急速な発展を抑えるため、米国は貿易戦争や中国の対米投資の阻止などの手段を取るだろうとの見方を示した。

政府関係者は8日、「ボアオ・アジアフォーラム」で、「中国の外貨準備高を減らすかどうかについて、議会がどう考えるかわからないが、個人的にはその可能性は非常に低いと考えている」と述べた。

中国の米国債保有残高は1月末で約1兆1700億ドル。保有額は米連邦準備理事会(FRB)に続き世界で2番目。