面接で落ちてしまうなど、うまくいかないのには理由がある(写真:Fast&Slow / PIXTA)

就職活動の進捗状況はいかがだろうか? 大学内の合同説明会も一段落して、精力的に企業の説明会に参加している就活生、夜遅くまでエントリーシートに向き合っている就活生など、進み具合はさまざまかと思う。中には、面接の予定も入ってきたという人もいるだろう。

そこで今回、面接対策のポイントを、就活生がやってしまいがちな例を交えながら、紹介していきたい。

1 面接の意図がわかっていない

面接で志望理由を聞かれて、「自分の夢の実現のため」とか「自分が成長できる場だから」と、答える就活生が少なからずいる。企業は働く人の成長の場であることは確かだが、決して社員の成長のためにだけあるわけではない。大切なのは企業の利益にどれだけ貢献できるかどうか。企業の成長や利益向上のために、どれだけ力を発揮できるかが重要になる。


それを面接で確認するために、採用担当者はさまざまな質問を投げかけてくる。「あなたが何者か?」「なぜこの業界を志望するのか?」「この業界の中で当社を志望するのはなぜか?」などなど……。これらの質問を通して、この学生が自社の利益に貢献してくれる人材なのか、入社後も成長してくれる存在なのか、職場のメンバーと協力して目標に向かって前向きに取り組めるか、などを確認している。

貢献できる人材か、面接で聞いている

面接ではこれらの質問に的確に答えていくことが求められる。そのためには業界や企業のことや、仕事の内容をしっかり理解したうえで、あなたを採用するのが企業の利益につながると表現することが重要だ。

2 面接をプレゼンの場だと誤解している

どんなにリラックスを心がけても、緊張は避けられないもの。だからなのか、「なんとかうまく乗り切ろう」「面接官に伝えるべきことをもれなく話そう」といわんばかりに、エントリーシートで整理した内容を丸暗記する就活生が少なくない。

すると、ついつい陥りがちなのが、「棒読み」「早口」「一方的」というパターン。丸暗記しているがゆえに、話す内容は棒読みになり、早口で一方的にまくし立ててしまう。

しかし、面接は、就活生と面接官のコミュニケーションの場だ。だからこそ、「忘れず」「間違わず」「流ちょうに」ではなく、「その場で考え」「自然な会話を」「自分の言葉で」、語ることを忘れないでほしい。

棒読み、早口、一方的にならないように

3 話を盛りすぎる

自己PRを裏付ける経験や、いわゆる「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと)など、面接では、これまでに経験したことが必ず質問される。

しかし、自分の経験を過小評価する傾向があるようで、学業や課外活動で華々しい成果をあげた人や、留学やボランティア経験の豊富な人などに、引け目を感じている人が多い。だからといって、自分の経験をオーバーに表現してしまうのは、リスクがある。

グループディスカッション、集団面接、個人面接など、面接にはいろんなスタイルがあるが、特に個人面接では、就活生1人に対して複数の面接官が質問することが少なくない。質問もいろんな角度から飛んでくるので、自分の経験を過度に脚色していると、どこかで行き詰まってしまう。

面接官は特別な経験や華々しい成果ばかりを求めているわけではない。仕事は地道な取り組みの連続であり、目覚ましい成果をあげることはむしろ珍しいくらいだ。

重要なのは、どんな仕事に対しても、前向きに継続して、取り組むことができるかどうか。だからこそ、面接官は皆さんの飾らない“素の姿“を見たいと思っている。面接では、自分を飾らず、誇張せず、自然体で臨んでほしい。

4 無意識のうちにマイナスイメージを持たれる

自分では意識しないでも、勝手に相手に伝わってしまう情報がある。どれだけ自己PRの内容が良くても、マナーが悪かったり、身だしなみが良くなかったりして、マイナス評価を受けてしまうのはもったいない。話すときの表情や姿勢、声の大きさなど、できれば大学のキャリアセンターで、模擬面接を受けて確認しておいた方がいい。

特に視線には要注意。緊張しているせいか、面接を受けている際に、斜め上を見たり、目線が泳いだりする学生は、けっこういる。話す内容に自信がないのかと思われたり、何かごまかそうとしていると、誤解される懸念がある。

面接官の目をしっかり見つめ、落ち着いて質問に答えていくようにしたい。また、面接官が話をしているときは、適度なあいづちや頷きを入れながら聞くことも大事だろう。

キャリアセンターの模擬面接で練習を

5 準備不足で本番を迎える

志望度が高い企業の面接に、準備不足でのぞむのは、絶対に避けてほしい。少しでも慣れておくために、キャリアセンターでの模擬面接は受けておきたい。

キャリアセンターの相談員は、社会人経験の豊富な人が多く、実際に企業で面接官をしていたという経歴を持つ人がけっこういる。自分が伝えるべき内容をしっかりアピールできるかどうか、また、話す内容に説得力があるのかどうか、そして、話すときの表情や姿勢、動きなどを確認してもらい、フィードバックしてもらうとよい。

緊張していると、ついつい口元に手を持っていったり、オーバーアクションになったりと、誰にでも自分では気づかないクセが出るものだ。マイナス評価につながるようなクセがないかどうかも、模擬面接で確認しておきたいところ。面接時期のピークを迎えると、キャリアセンターには、なかなか予約が取れないこともある。早めに模擬面接を受けて本番に備えるようにしたい。

面接がうまくいかない人の特徴を5つの点に絞って紹介してきた。面接には成功する人と失敗する人の大きな違いがある。それは、「相手の知りたいことを話す人」か、「自分の言いたいことを話す人」か、という違い。ぜひ、面接官が知りたいと思っていること、質問の意図を理解し、その会社に対するみなさんの熱意をしっかり伝えてほしい。