健康情報に振り回されたり、「健康的」であることにこだわりすぎることで不安感を高めてしまい、強迫性障害に似た状態になることも...

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「いつまでも健康でいたい」という高い意識が、かえって健全な心身を病む原因になってしまう――。“健康ブーム”が引き金となり、新たな病が生まれている。そんな現状を医師の山田秀和氏に聞いた。(清談社 森江利子)

日本人に蔓延する「理由なき不安」が
健康ブームを引き起こした

 空前の“健康ブーム”が起こっている。日本は世界でも類を見ない超高齢化社会へ突き進んでおり、健康寿命への関心が高まる中でTVや雑誌、インターネットには、「健康」に関するさまざまな言説が溢れ返っている。“健康オタク”という言葉に、心当たりのある方も多いのではないだろうか。

「“健康ブーム”は世界的な潮流ですが、特に日本人は“不安”を感じやすく、流行に流されやすい性格のため、健康情報との付き合い方にも注意が必要なんです」

 こう語るのは、近畿大学アンチエイジングセンター・副センター長でDAAアンチエイジング医師団メンバーの山田秀和医師だ。

「最近で言えば、糖質制限や低炭水化物ダイエットなどもそうですが、次々と登場する健康情報に振り回され、かえって不安感を強めてしまう患者さんが少なくありません」(山田医師)

 2014年、厚労省が20〜80代の男女5000人を対象に行った「健康意識に関する意識調査」では、自分の「健康に関して不安がある」と答えた割合が6割超。また、「現在の幸福感」を数値化して回答する項目においては、自分が幸せかどうかを判断する際に重視した事項に「健康状況」と答えた割合が約55%と、「家計の状況(所得・消費)」47.2%、「家族関係」46.8%を上回っている。

「過熱する現在の健康ブームは、それだけ健康に“不安”を抱えている人が多いことの裏返しでもあるでしょう」(山田医師)

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