ローリー・マキロイ キャリアグランドスラム達成なるか(撮影:岩本芳弘)

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<マスターズ 3日目◇8日◇オーガスタ・ナショナルGC(7,435ヤード・パー72)>

今季のメジャー初戦「マスターズ」で新たな歴史が生まれるかもしれない。3日目に1イーグル・5バーディ・ノーボギーの「65」。圧巻のゴルフで首位と3打差の2位に浮上したローリー・マキロイ(北アイルランド)のキャリア・グランド・スラムが見えてきた。

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海外メジャー4大会(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)すべてを制した者だけに与えられる称号、グランド・スラマー。これまで、4大会すべてを制したのは6人。ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)、ベン・ホーガン(※)、ジーン・サラゼン、ボビー・ジョーンズ、ジャック・ニクラウス、そしてタイガー・ウッズ(いずれも米国)だけだ。

現役プレーヤーで王手をかけているのはマキロイ、「全米プロ」を残すジョーダン・スピース、「全米オープン」を残すフィル・ミケルソン(ともに米国)の3人。シーズン最初のメジャーを残してきたマキロイの偉業達成に注目が集まっている。

「8番のイーグルはチップインだし、13番はアゼリアの中、18番もティショットが木に当たってフェアウェイに戻ってきた。ラッキーな1日だった」と振り返るが、かつての世界ランク1位の強さを余すところなく発揮したラウンドだったのは間違いない。

いまだ至っていない「マスターズ」制覇には、グランド・スラムとは違った意味もある。2011年大会は3日目まで首位をキープ。ウッズの後継者として期待された当時21歳のマキロイは、初のメジャー制覇に向けて最終日をスタートしたが、悪夢の「80」をたたき、15位タイに終わった。「ボクのキャリアのなかでもとても大きなターニングポイント。まだメジャー優勝は早いと知った日だった」。失意の経験があったからこそ、その後の躍進につながった。

悔しさを胸に臨んだ2カ月後の「全米オープン」で、2位に8打差をつけてぶっちぎりの優勝。メジャー初優勝を遂げると、翌年は「全米プロ」、14年には「全英オープン」と再び「全米プロ」も制した。残すマスターズはその後15年に4位に入るが、頂点にはなかなか手が届かなかった大会。ようやくつかんだ挑戦権に、「今度はトップで最終日を迎えるわけではないからプレッシャーもない」と、確実に首位の背中を視界にとらえている。

首位に立つパトリック・リード(米国)は、地元のオーガスタステート大(現・オーガスタ大)出身。「応援が多いだろうし、そういう意味で彼のほうがプレッシャーはある」と、豊富な経験を生かす構え。「ボクには失うものがない。この日を待っていた」と自信満々のマキロイ。あしたは歴史的快挙が見られるかもしれない。(文・高桑均)

※ホーガンはマスターズ、全米プロ創設前の達成。当時はかわりに全米アマと全英アマが対象だった。

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