エンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

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3連発の大谷は米メディアのハートもがっちり、「日本の大谷は今や米国のショーヘイ」

 米大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地アスレチックス戦に「8番・DH」で先発すると、2回の第1打席で中堅左へ豪快な3号ソロを放った。これで3試合連続本塁打。チームも大谷の一発を口火に6点のビハインドを跳ね返し、13-9で大逆転勝ち。連日の活躍ぶりに、米メディアは「今や米国のショーヘイ・オオタニだ」と絶賛。ファンのみならず、メディアの心もがっちりつかんでいる。

 0-6で迎えた2回の第1打席だった。2死走者なしの場面。大谷は相手先発ゴセットの外角低め、94マイル(151キロ)のツーシームを完璧に捉えた。打球は軽々と中堅のフェンスを越えた。3試合連続の本塁打は、飛距離、137メートルの特大の一発。快音を連発する背番号17に、本拠地ファンは割れんばかりのスタンディングオベーションを送った。

 連日の活躍で、米メディアのハートをがっちりつかんだ。米地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「日本のショーヘイ・オオタニは、いまやアメリカのショーヘイ・オオタニだ」と見出しをつけて報じている。

「チームの秘密兵器であるセンセーショナルな二刀流は、3試合連続のホームランによって歴史的な特権として彼自身を確固たる存在として正式に形成し始めている」

 オープン戦では不振で二刀流に懐疑的な見方もあったが、自らが結果を残し続けることでその存在はチームに欠かせないものになったと紹介。さらに本拠地デビュー戦から3試合で、3連続のホームランを打ったエンゼルスのルーキーは過去にいないことも伝えている。

日本時間9日に2度目の先発予定、指揮官「我々は彼が投球できるように準備を整えなければ」

 大谷には打者以外の役割もある。週に1度、投手としてマウンドに上がることが求められる。記事では、それゆえに打者としてフル出場することは、投手としての役割に影響を及ぼすとしている。

 起用法について、マイク・ソーシア監督はこうコメントしている。

「彼は投手を務めなければならない時がある。だから、我々は彼がピッチングできるように準備を整えなければならない」

 次戦は8日(日本時間9日)に今度は先発投手としてマウンドに上がる予定。打者としてこれだけの素質を見せられると、常時先発のラインナップに加えたくなるところだが……。

 ただ大谷が前人未到の“二刀流”で長いシーズンを戦うためには、チームがきっちりとルールを作り、それを守ることが必要とされる。起用法に関しては今後も取り沙汰されることになりそうだが、日米のファン、そしてメディアは1日でも多くその姿を見たいのは間違いない。(THE ANSWER編集部)