Camille Pidoux photographed by Marie-Amélie Tondu & Alexis Senaffe

「Dolce and Gabbana(ドルチェ & ガッバーナ)」2018秋冬コレクションでは、バッグを持ったいくつものドローンがランウェイに登場。

モデル以上にクールなキャットウォークで会場を沸かせました。

ファッションの世界も、時代とともに進化を続けています。

そんな未来のモードとして注目なのが、デザイナーのClara Daguin(クララ・ダギン)による回線や発光性の糸を使用した芸術的な刺繍が神秘的、かつ未来的なファッション。

テクノロジーが実現させるそれらは、どこかゾッとするほどの美しさを持っています。

ステラ・マッカートニーともコラボ。一流メゾンが注目するデザイナー

フレンチアメリカンであるクララは、サンフランシスコ大学でグラフィックデザインの学位を取得。

パリの国立高等装飾美術学校ではファッションデザインの修士を納め、2016年にはファッション界のカンヌ映画祭のような、権威ある「Hyères Festival」でファイナリストに選出された実力派。

「ステラ・マッカートニー」や「Chalayan(チャラヤン)」、「Maison Malgiela(メゾン・マルジェラ)」と定期的にコラボレーションし、2018年3月初めには単独のショーも開催したモード界の新星です。

日常を盛り上げるエッジィな未来モード

意外なのは、彼女のデザインはどれも見た目のインパクトに反して、軽やかに見え、着やすそうなところ。

映画の衣装のようにおおげさでなく、日常の延長線レベル。シンプルなデザインにアクセサリーのように発光素材が組み込まれていて、ミニマムなのにエッジが効いています。

アーティストはステージで愛用していますが、一般人がパーティやクラブに行くときにも着ていけそう。

個人的にはオーガンジーのボンバージャケットがとくに印象的です。

デニムにも合わせられるようなシンプルなデザイン。

しかし、うっすらパープルに発光する刺繍がエレガントな一方、なんだか人体の中身のように生々しく、美とグロテスクの未来的なバランスを見た気がしました。

次のコレクションではもっと抽象的にエネルギーを表現したいというクララ。

ハイウェイや線路、チャクラのような霊的なものからインスピレーションを受けミックスしている、ととてもクリエイティヴ。

ファッションとテクノロジーが今後どのように相互作用し、新しいケミストリーを生み出すのか、彼女の織りなす世界に期待が膨らみます。

[PREMIERE ViSiON PARIS, METAL MAGAZINE]