アメリカ・ハワイ州の下院委員会が、末期患者が自らの意思で医師の幇助によって自殺することを認める下院法案を可決しました。

尊厳死や安楽死は簡単に答えを出せるテーマではないですが、一歩踏み込んだと言えるこの法案。

海外掲示板では、さまざまな意見が交わされていました。

 

Medically assisted suicide becomes legal in Hawaii

●アメリカ人じゃないけど、アメリカのほかの州の法律とは、どう影響し合うんだろう?

↑し合わないよ。末期患者など治療が不可能な場合に限って、一部分の人々に安楽死を医学的に選択する権限を与えるだけである。

ハワイに移動する人が増えるだろうね。いいアイデアだと思う。裏で行われるよりずっと良い。

↑オレゴン州でも合法だよ。こっちに飛んできても死んでもよい。

↑実際は「安楽死」ではない。安楽死は薬剤を患者に注入するもので、ハワイのは処方されたものを患者が服用するか否かを決断するものである。意味のない小さな違いのようではあるが法的にはかなり重要で、アメリカ合衆国では安楽死が合法の州はない。

●変な質問かもしれないが、「医師が自殺ほう助」“Medically Assisted Suicide”と「安楽死」“Euthanasia”の違いは何?

↑変な質問ではないよ。用語はとても複雑だが、医師の自殺ほう助は単に致死量の薬を処方(通常飲み薬)することで患者自身が自身でいつでも服用できる。それはすでにいくつかの州で合法である。安楽死は医師が直接致死量の薬を患者の体内に注入することで(飲み薬あるいは静脈注射)これは完全にどの州でも違法である。

↑なるほど、その違いがわかってなかった。

●不幸にも自分は、とても多くの時間を病院や老人ホームで過ごしてきたが、ひとつ言えるのは、独力で生きられない人を無理矢理生かせておくことほどひどいことはない。
最悪なのは、たいてい家族が自分たちのために患者を延命する。つらい思いを長く引き伸ばして無理矢理させている。たまに自殺は自己中心的だと言う人がいるが、その人にとって嫌だからという理由だけで、誰かを無理に延命して苦しませておくのは何百万倍も自己中心的である。
機械に頼って完全に寝たきりの生活は、誰も無理強いさせられる人生ではない。記事に書いてある通りのプロセスならば、この法案を完全に支援する。

●救急に従事している。それはもう大勢の救急に携わったけど、10000%法案に同意する。

●やっと最上のオプションが中流や低層にもできた。ハワイでの自殺のほうがスイスでの自殺より安い。

●私はホスピスのナースだけど、これを聞いてとてもうれしい。もっと簡単にいろいろなところで受けいれられるといいのにと思う。自分で落ち着いた状態で平和に決断して、蝶々になってこの世界を飛び立ちたいと思ったら、他の誰でもなく自分で決められるべきだと思う。


今回に限らず、医療現場に従事する人は、尊厳死・安楽死について賛成意見が目立つように思えます。

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