今季メジャー初戦のマスターズ。松山英樹は2日目を終えて通算イーブンパー、18位タイで大会を折り返した。


粘り強いゴルフで決勝ラウンドに駒を進めた松山英樹

 首位に立ったのは、パトリック・リード(アメリカ)だった。通算9アンダー。2打差の7アンダーで続くのが、マーク・レイシュマン(オーストラリア)。

 さらに、5アンダーの3位がヘンリク・ステンソン(スウェーデン)。そして、4アンダーの4位タイにはロリー・マキロイ(北アイルランド)、ジョーダン・スピース(アメリカ)が続く。

 リードが、このまま残り2日間を突っ走れるとは、誰も思っていない。マスターズでは、何が起こるかわからないからだ。日々、波乱に満ちたゲーム展開が繰り広げられるのが、マスターズである。

「あと2日間、上位は走っているようですけど、5、4アンダーにスピースやマキロイがいますからね(そこまで追いつきたい)」という、松山の言葉にもその思いが表れている。

 松山ばかりでなく、誰もがゲームの中軸となってかき回すのは、やはりこの2人だと思っている。スピースとマキロイ――彼らが3日目にどう動くかで、ゲームの流れの先行きが見えてくる。

 そこを見据えることができ、しかもひとつ噛み合えば、1日で5、6アンダーもあり得るだけの技量が備わっているのが、今の松山だ。

 この2日間のスタッツ(データ分析)を見ても、それがわかる。

 例えば、パーオン率は2日間平均で61%。首位のリードが平均67%。フェアウェーキープ率は平均82%。首位のリードは平均79%。そして、バンカーセーブ率が平均82%。首位のリードが平均67%。どれも遜色ない。

 問題は、平均パット数だ。松山の1.67に対して、リードは1.42。大きな違いがある。

 ショットの乱れをカバーするだけのショートゲームのうまさも、松山はきちんと発揮できている。つまり、パットさえもう少し決まれば、十分に首位にも届くスコアになるということである。

 心配事があるとすれば、左手の痛みだけだが、本人は「少し痛みはあったけど、棄権するほどの痛みではない」と言っている。

 この2日間の松山を見ていると、心の中にも、身体にも、相当ストレスが溜まるプレーが続いた。まかり間違えば、ズルズルと崩れてしまうような苦しい流れもあったが、かなり踏ん張って堪(こら)えた。

 初日は1番から13番まで、ずっとパープレーが続いた。ようやくスコアが動いたのが、なんとダブルボギー(14番)という有様だった。

 そんな、選手の心情からすればプッツンしてもおかしくない状況も、松山は耐えて、最後の18番で見事にバーディーを決めて締めくくったのだ。

 2日目も、4バーディー、3ボギー。流れに乗り切れない内容を、辛抱強くまとめあげたゴルフだった。

 残念だったのは、最終ホール。通算1アンダーできて、そこで3パットのボギーにしてしまった。

 松山の耐え忍ぶゴルフでまとめた締めくくりとしては、悔いが残る。

 けれども、折り返し地点で18位。チャンスは十分にある。

 修正能力に長(た)けている松山のゴルフで、残り36ホールを存分に戦ってほしい。

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